●突然ですが、ムックリが楽しい。
この間の51OFFの時に押入から出して以来、もうムックリに夢中です。
●口琴の一種、アイヌの楽器ムックリ。
口琴と言えば、金属でできているものが有名らしいが、アイヌのそれは竹製。
両端に紐がついている竹の中央には細い切れ目が入っている。片方の紐を口の横で固定し、もう片方の紐をひっぱることで中央の切れ目が振動し音を発する。それだけではその音はごくごく小さなものなのだが、その振動する切れ目のあたりを口にくわえ、口の中で音を共鳴させることによって大きな音をだすことが可能になる。
最初はなかなかうまく鳴らせない。
ムックリのくわえ方や、紐の引っぱり方など技術的なことはもちろんだが、それだけではよくわからない。袋の裏にはつたない説明文が印刷されているのだが、それだけではどうにもよくわからん。絵や写真が欲しい。
そして一番の問題は、ムックリを鳴らしている時、人は一体どんな顔をするのが適当なのか、だ。
どんな顔してムックリを吹けばいいのかわからない。
写真(ごめんなさい)でみると良く分かるが、この糸は常に振動しているため分かりにくいことが予想される。つまりパッと見では、ただ竹をくわえて右手をブンブンしているということしか伝わらない。たとえ音がうまくなっていたとしても、それでどんな顔をしていればいいのか、という答えにはなっていない。
Tちゃんの場合(ほんと、ごめんなさい)はかなりいい線にいっていると思う。だって楽しそうだもの。そしてこの場合のポイントは楽しそうなことプラスやはり帽子の存在だろう。
そして上手く鳴らない場合、楽しそうな顔をしていても意味不明だ。
そんなときにインターネットは非常に便利。
ムックリを購入した頃には調べようと思っても調べられなかった。状況は刻々と変化している。ITに関してだけじゃなく、ムックリを取り巻く状況も変化している。
そして調べてみると、楽しそうな顔だけがムックリには必要じゃないことも分かった。やはり格好から入らなければいけないらしい。そんなことを教えてくれたサイト「ムックリ演奏教室」。
Step6に登場してくるアイヌ民族博物館学芸課の浅野みどりさんは、ちなみに独身らしい。
つまり僕らが目指さなければいけないのは、ムックリを弾いている写真に「ちなみに独身です」というテロップが付いた場合、ああこの人を結婚したい、と思わせられる様でなければいけない。つよくそう思う。言い換えると、「ちなみに独身です」というテロップ無しではムックリを弾いている写真はアップしてはいけないということだろう。
そういう意味ではアイヌ民族博物館学芸課といえども、まだまだムックリを弾きこなしているとは言えないのかもしれない。
弾きこなせる日は来るのか。
そして本当に弾きこなしたいのか、おれ。
●そんなことを思っていたら、ああもう3月。
玄関先の梅の花が開きはじめた。
ムックリの音はちょっとずつ良くなってきている。花パワー。
投稿者 ta : 2004年3月 1日 23:50