●またもやおもさん。
「またもや、表参道」の略です。分かることは、僕が表参道にまた来ているということ。他ならぬ私がまた表参道でオサレしているということでしょう。でも東京出身のオサレさんは表参道に行ったところで、「またもやおもさん」、とは言わないわけで、じゃあ東京出身者はいつ「またもやおもさん」的な事をいうかというと、花巻市とかに行ったときだと思う。田園風景の中、宮沢賢治館なんかに言ったときに誇らしげにつぶやくのだろう。
「たんぼっていいYOね。」
じゃあ、田んぼ耕して35年の新潟県・林大介さんは東京者よりもオサレだと言えるのか。彼も場合によっては「たんぼっちゃいいだ」ということは口にするかもしれない。しかし同じ事を言っているように聞こえても、実際両者のそれは全く異なる視点で語られている。異なる田んぼについて述べられている。
東京の人の田んぼは、いうなればギャルソンでしかないわけで。土の香りとか、空の色とかと自分の間をとりもつコーディネイトについてしか考えられていない。いっくら大口たたこうが、もうコーディネイトでしかない。それ以上にすることは不可能な田んぼ。
逆に新潟の林さんの田んぼは、もう純粋に田んぼでしかない。語る意味もない田んぼがそこにはある。俺は米がとれればいい。
どちらがいい悪いではなく、田んぼはどちらでもない。
一見、林さんの田んぼの方がいくらかましなことを言っているように感じるかもしれないが、それはディジリドゥの奢りだ。エアーズロックはそんな風に落ちてきたんじゃない。
●で、また飲んでる。ベランダで七輪。もう田園もなにもない。
水曜に引き払われてしまうこの素敵なW邸からTVを譲り受けることになりました。七輪ももらいます。わーい。
ありがとう。大切にします。
●明日はちょっと修羅場でしょう。
投稿者 ta : 2004年6月21日 23:24