●「華氏911」観てきた。
観た直後は、あんまどうという感想もなかったのだけど、反復しているうちにふつふつとこみ上げてきた。
この映画で言ってることは、既にそこらじゅうで騒ぎ立てられてることだったり、ムーアが著書で既に書いていることだったりするんだけど、そんなことは関係なしに観てよかった。既知の事だから観ないとか、意味ないとかそういうそこらへんのサブカルトークと一緒に片づけられては困るのですよ、この映画は。じゃあ何がそこらへんのサブカルトークと違うの?という人はきっとそれがそこらへんのサブカルトークとは違うと既に知っているからあえてそう言ってしまうのであって。かといって絶対観なきゃ駄目とかそういうわけでもなくて。そこから目をそらしても全然うまくやっていけると思うし、うまくやっている人も実際いるんだろうけど。うん。サブカルトーク好きな人はとりあえず観て。でもとりあえずサブカルトークはコンパのネタにしかならないだろうけど、華氏911はコンパのネタにもなる!という優れものということ。それにしてもサブカルトークって何だ?それにしてもコンパってやつに一度くらいは行ってみたいものだ。
という話で思い出したというか、無理矢理繋げたというか、先々週あたりに電話があったことを思い出した。2年くらい前の職場でお世話になっていたディレクターのUさんから突然電話がかかってきた。Uさんはいきなり言い出した。
「ひさしぶり。明日コンパなんだけど、人数足りなくてさ。武山君、来ない?」
いや。ほんとにおひさしぶりです。コンパですか。
丁度その翌々日くらいにマニュアルのライブがあったので、その時はそれどころじゃなかった。
「いや。とても嬉しいんですけど、ちょっと今いそがしくて。。すいません。」
と、お断りしたのだけど、実を言えばマニュアルのライブ映像とコンパは、そのときかなり天秤にかかっていた。なんならコンパの方に少し傾いていたといっても言い過ぎじゃない。そんな僕をマニュアルのライブに引き戻したのは、一体なんだったんだろうと考えるまでもなくその答えは、その後のUさんの一言でしかない。
「覚えてるか知らないけどさ。俺、武山君に3年くらい前にAV貸したんだよね。返して、とは言わないけどさ。覚えてる?」
覚えてない。
覚えてない上に、意味が分からない。
返してとは言わないけど、覚えててよ。と言われた僕は一体どうすればいいのか。
そのコンパに行こうものならまた「貸してるよ。」って言われる。だけど、返せ、とは言われない。そんな辛いことってあるだろうか。コンパっていったら、きっともっと華やかな世界のはず。ロールスロイスとか乗ったボディコンギャルがハハハンと僕らを遠い世界にいざなってくれるイベントのはずだ。その夢をUさんにこわされたくない。
お断りしました。
投稿者 ta : 2004年9月 2日 23:22