2004年12月 4日 (土) 

寿司

[ たびする]

●昼、イキケ散策。朝10時、市場から何からまだ全ての店が閉まっている。12時ごろまでは店は空かないのか、チリ。
リマにいるときもミラフローレスの方には行かなかったので、まだ南米にきて海を見ていない。宿から少し歩いたところに海がある。太平洋です。うわーい。きたねー!残念。
この街にはMちゃんの友達Kが住むというので、できることなら彼に会いたかったのだけど、この街にもどるのは5日以降になるとのこと。以降ってのがかなり微妙だ。急いでいるので申し訳ないけど、もう今日のうちにアリカへ向かうことにする。

●バスで5時間。ペルーとの国境の街、アリカ到着。ここもまた港町。とりあえずメルカドでセビッチェ食べて港でアザラシを見る。

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すると後ろから「ほら、鳥だよ。鳥だよ。」と日本語が聞こえてくる。振り返るとチレーノの奥さんとハーフの子供を連れた日本人がいる。「日本の方ですか。」と声をかけると「ああ。日本の方でしたか。中国人かと思いました。」と言われる。そのSさんはアリカにかれこれ15年くらい住んでいるらしい。単身赴任でこちらにきて、内縁の妻と子供ができてしまったという強者。あと数年で退職だからどうしようかと思案中なんでるよ、というわりにはどう見てもエンジョイしているようにしかみえない。
しばらく話をしていて、「それでは。。」と言うので、「ええ。じゃあまた。どこかで。」というと、「そうじゃなくって、どうですか。ウチでビールでも。」と言うわけで、Sさん宅にお邪魔してビール飲むことになる。車で10分くらいの閑静な住宅街、車2台、リモコン操作のガレージ、とかなりいい家。ピスコサワーから、ビール、チリワインまでごちそうになる。その上、年に一回来るマグロ漁船の世話をしているというSさんはそこでもらったマグロから寿司までつくってくれる。カリフォルニア巻もまいてくれた。おいしい。Sさんは面白い。
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「若いねえ。僕も若い頃は何も考えずにいろいろ世界を回ったもんだ。うまい?」「うまいです。」
「チリはいいよー。南米では群を抜いて治安がいい。あと、政治もいい。汚職がない。うまい?」「うまいです。」
「こっちの結婚はいいよ。家柄とか何も関係なく好きになった物同士を皆が祝福するから。うまい?」「うまいです。」
「いやー。来るって言っておいてくれれば、鯛の刺身でも用意しておいたのに。」「うまいです。」
いや食べきれないくらいの寿司ごちそうさまでした。
タクシー呼んでもらって宿にもどる。なんだか国境の町まで来てチリがちょっと好きになった。


投稿者 ta : 2004年12月 4日 20:33

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