2005年6月 2日 (木) 

血と骨

[ みる]

●「血と骨」観る。

面白かった。ちょっと長かった。
たけしが俳優のみの映画出演十数年ぶりとかで話題だった。1920年代、子供の時に朝鮮から日本に渡ってきた金俊平という男の生涯を演じている。戦中戦後から現代までを通して、とくかくこの金俊平の生き様の話。で、この金俊平がすごい。悪党何だかどうかも分からない。とにかく暴力とセックス。実際はどうかしらないが、これじゃあ金俊平はただの狂っているおじさんだ。
思っていたよりもずっと軽い映画だった。話が軽いのじゃなくって。もっと重いトーンで描いても良かったはずなのに何でこんな中途半端な重さなのかが気になる。救いを一切いれずに金俊平を「とにかく凄い奴」として描いているのは分かるのだけど、それじゃあそれでなんで部分部分がポップな演出なのかが、意味がよく分からん。崔洋一はいつもこんな感じだったろうか。ただ戦中戦後の在日朝鮮人の世界が細かく描かれているのは良かった。これは大阪の話だけど、深川などでもこんな感じだったのだろうか。
鈴木京香にせよ、モダンチョキチョキズにせよ、脇を固めている俳優みんなよかった。


投稿者 ta : 2005年6月 2日 23:08

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