2005年8月 9日 (火) 

甲子園

[ はしる]

●甲子園が楽しい。
今までそんなに興味もなかったはずの高校野球に釘付けの今年の夏。
理由として考えられるのは、俺が年をとったのか、もしくはこの間読了した「タッチ」だ。
両方だわきっと。

え?なんでここで?

というタイミングで常に事が起こる。
2アウト満塁で向かえるは4番。
漫画やドラマの中では、当たり前すぎて白けてしまうような状況が甲子園では今実際に起こっている。「ぜったいフィクションだわ。またまた〜。」なんて間違っても思えない程の真剣な眼差しで最後の打席に全てをかける彼らの姿はもう本当に美しい。例えそれが朝青龍のような4番だったとしても誰も彼を笑ったりはしない。
もしこれがフィクションだったらみんなもう高校球児なんて今すぐやめて、政治家になったほうがいい。見た目が朝青龍なだけに俳優は無理だろう。
でも政治家になりたいと勝利インタビューで言う奴が一人もいないところを見ると、きっとそれは水面下で進んでいるのか。もしくは全てはリアルな出来事だった。インタビューの最中、監督や選手が何を言っていても、もう俺には彼らが

「ウェルカム・トゥ・ザ・リアルワールド」
(ローレンス・フィッシュバーン風に)

と言ってるようにしか聞こえなかった。困ったよ。

今日は春夏通して初出場の高校が、春の選抜優勝校に勝った。
延長13回180球を一人で投げ抜いた投手がいた。
もう泣いた。

●ちなみに地元の岐阜県からは土岐商が出場しているようです。
なんの縁も思い入れもない学校だけど、必死になって応援しよう。


投稿者 ta : 2005年8月 9日 22:49