●昼、仕事。
●夜、三軒茶屋パブリックシアターへ。
パパ・タラフマラ「百年の孤独」を観る。こないだの夏、東京コンペでバイトしていた時に、少しお話しした小池博史さんの男前っぷりが気になり、パパ・タラフマラの公演を始めて観に行くことになる。個人的に大好きなという程知らないのだけど、とても気になるダンサーの松島誠さんも所属(?)しているパパ・タラフマラ。広告美術は葛西薫だし、なんで今まで気にならなかったのが不思議ですらある。
で、この公演のチケットを予約したのが2ヶ月ほど前なので、それまでに原作「百年の孤独」を読んでおこうと、買ったはいいが、結局そんな時間もないまま、既読数ページで本公演を観に来ることになってしまった。
異常に多い登場人物と、パンフレットを見る限りやたら複雑な人間関係。その関係図を見るだけで不安になっていたのだけど、いざ幕が上がってみれば、そんなことは大した問題ではなかった。
原作読んでいようが、人物関係理解していようが、きっと何も分かんなかった。
ていうのは、面白くなかった、という訳ではなく、感想から言えばすごく面白かった。パパ・タラフマラの作風すら知らずに行ったのだけど、仕掛けがいっぱいマリオネット的な動きという(きっと)演劇の世界には伝統的に受け継がれているものだと思う。役者さん達も松島さんをはじめ、本当に素晴らしい動きができる人ばかりで、その身体をみているだけで全然あきない。
その伝統的な演劇作品という線上にのっている舞台という意味では本当に最高の公演だったと思う。クライマックスではちょっと泣きそうになるくらい。
ただそれが音楽、構成も含めて必ず泣けるというような作りになっているところは、好みで言えばあまり好きじゃない。比較対象が少ないのもまた問題だけど、この間みたチェルフィッチュは、意味もよく分からないし、動きもよく分からないのだけど、観た後もずっとその事を反復してしまうような舞台だった。
とりあえず松島誠さんは素晴らしかった。今度は、カール・ストーンで踊るらしいので是非観に行こうと思う。
投稿者 ta : 2005年12月 8日 23:44