2006年3月 1日 (水) 

はじめての貧血

[ くらす]

三月という名前は素敵だわ。
それはきっとサンガツだったり、その名前の由来だそうな「三月のライオン」だったり、「三月の五日間」だったりと、みなさん何故か三月が大好きなようです。

で、全然関係ないんだけど、今日うまれて初めて貧血になった。

いやまさかこの歳で貧血になるとは思わなかった。
という考え方が間違っているかどうかも分からないくらい、俺は貧血に関する知識もなければ興味もなかった。それぐらい自分とは縁遠いモノだと思っていた。

そんなところにフッと春一番とともにフッと忍びこんでくるちょっとおませでイキな奴。
それが貧血だった。
貧血になったんだから許してくれよ。

経緯を言うと、
今朝方、病院で採血をしていた。
きっと朝食を抜いていたのが原因だと思うが、チューブを巻くといつもは図太い血管が浮き出てくる左腕に何故か今日はまったく血管がでてこない。しかしその左腕にトライをされた結果、
「やはりダメですね。すいません。右腕いいですか?」
という訳でワンモアトライ。
新たな針は右腕へ移る。
右腕の血管を捕まえたのはいいのだけど、今度はなかなか血が出てこない。
いつもだったら看護婦さんが
「いやあいい血管してるねえ。ビュービューでるねえ。」
というくらいの時間だっただろう。
そのゆっくりとカプセルにみちていく黒ずんだ自分の血液を眺めていると、少し気持ちが悪くなってきた。そして立ちくらみのひどい奴も一緒になってやってきた。
あれ、おかしい。ポーとする。これもしかして貧血か。
なんてことを思っているうちに採血は終わり、とりあえず部屋の外のベンチまで戻ろうと、自分の状態を先生に悟られないように歩き出すのだが、
「でももしこれが貧血だったら、自分の意志とは無関係にいきなりここで倒れるのか俺。」
という不安が頭をよぎる。
なんとか部屋の外のベンチ到着。
症状はいっこうに治らない。
冷や汗もでてきた。
平静を装って座っているのは、もう限界ということでベンチに横になる。
途端に楽になる。
先生が毛布かけてくれる。
しばらく休憩。
助かったー。

というようなことがあった。
念のため言っておくと、上記の話は献血プレイとかそういう類の話ではない。

貧血。
それはおそろしいよ。
死ぬかと思ったよ。
貧血になって健康の有難みをしり、
世界が新鮮にみえてきちゃったんだから、
もうなんて安上がりなんだろう。


投稿者 ta : 2006年3月 1日 22:00

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