2007年10月11日 (木) 

悪役レスラーは笑う(森達也著)

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昼、仕事。

夕方、用賀の某出版社に勤めているTさんをSと訪問。おひさしぶりです。
用賀の用賀倶楽部という、印象としては海原雄山の美食倶楽部的なものを想像するが実際には全然そういうものじゃないレストランで食事。内藤・亀田戦が放送していたのでついつい見入ってしまう。なんか亀田が可哀相になってくるから不思議。これもうお父さんも含めてしょうがないでしょ。力道山の時代から綿々と続くTBSの格闘技放送における悪業はそうそう治るもんじゃない。グレート東郷みたいなキレるプロモーターが現れてルー・テールズ、グレート草津戦での演出のようにTBSをギャフンと言わせてくれるのを待っている。

ルー・テーズ戦

上述のルー・テーズ戦でのKO敗戦は、草津のその後のレスラー人生のみならず、国際プロレスの運命をも決定づけた一戦として早くから伝説的なものとなった。この試合の解釈としては大別すれば「テーズが受け身の取れない技を仕掛けた」と「草津が受け身を取り損ねた」の二通りに分かれていた。

21世紀に入り「プロレスは基本的に予め決められたシナリオ通りに進行するものである」という認識が一般化するにつれ、この試合の見方も混沌としていった。

そのような状況の中、2005年発行の書籍『悪役レスラーは笑う』(森達也著)中のインタビュー記事において、草津本人がこの件に言及した。それによれば試合中にグレート・東郷の指示により起き上がらず、試合放棄という結果になったとのことである。これは半失神状態が演技であったことを本人が初めて具体的に認めた証言として興味深いものであった。

といっても、昨今はもう悪事千里を走るというくらいにニコニコ動画内では悪事が凄い速さで伝達し、コメント欄ではバッシングがもの凄い速さで疾走してるので、もうそれみただけでスッキリしたような錯覚を覚えてしまう。自家中毒にだけはなるけど結局は何も変わらないということにもなっちゃう。
なんて思ったのは、
つい最近グレート東郷の本読んだから。半身浴で。
おもしろかった。

悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (岩波新書 新赤版 (982))
森 達也
岩波書店 (2005/11)
売り上げランキング: 170138
おすすめ度の平均: 4.0
5 「硬直化した岩波新書にドロップキック!」
4 謎解きの過程を楽しみたい方にお勧め
5 プロレス思い出した


グレート・東郷 - Wikipedia
グレート草津 - Wikipedia

というわけで今度は写真の作品もっていくので、よろしくです!


投稿者 takeyama : 2007年10月11日 23:27

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