アイスランド2日目。晴れ。
朝、まずは宿の目の前にそびえたつオペラハウスのような教会に登ってみる。何度口にしても覚えられないハトルグリムスキルキャ教会。この教会からレイキャビーク全体が見渡せる。カラフルな屋根が可愛くならんでいるこぢんまりとした街並み。入り江をはさんでみえる山は全て頂上が平らだ。これは火山だから?多分そう。
他のアイスランド旅行ブログなんかをみても、街の写真っつったらここからの景色しか見ない。
午前中、街をぶらついたあと昼からアイスランド観光の王道らしいゴールデンサークルツアー参加。レイキャビークから日帰りで回ることができる自然のみどころ数カ所をバスでめぐる。
最初の目的地であるシングヴェトリル国立公園に到着。アイスランドの土壌は真っ黒。溶岩流らしい。カナダから輸入して植えたという何とかという植物以外ほとんど何も生えていない不毛の地。断崖とそこからひろがる溶岩流の固まった真っ黒い大地の中に、大きな潮だまりのように池が点在している湿地帯。こんな景色はみたことないが、英語がわからんもんでガイドの言ってることが殆ど理解不能。なのでここも「綺麗な景色だね。絶景だね。」くらいにしか思ってなかった。あとからSちゃんに聞いたところ、ここがいわゆるGYAO(ギャオ)だったらしい。ギャオと呼ばれる世界のヘソ。北米プレートとユーラシアプレートがせり上がって地上にあらわれている。そしてすこしずつ2つのプレートが左右にひろがるため、アイスランドは毎年数センチずつ左右にひろがっている。
その後、グトルフォスの滝へ。ここに着く頃には、午前中には晴れ間がみえていた空も見事に灰色。なんなら雨も降りそうだ。いやだいやだ。でかいよ。で、こういうところはやっぱり外国、日本じゃ絶対立ち入り禁止の区域までグイグイすすめてしまう。腰の高さくらいのロープ一本。滝壺の真上の岩に至ってはロープも何もありません。これ絶対誰か落ちてるだろ。近くまで来ると相当寒い。滝壺からの水しぶきが霧雨みたいに降ってくる。その水滴が滝壺の正面に広がる草原に落ちていき葉に付着したまま凍るため、さながら氷柱がさかさに生えているような、異様な光景を目にする。ニョロニョロぽい。
ゲイシール。間欠泉。そろそろ奇怪な景色にも目が慣れてきた。慣れって怖い。ガイドさんや看板によると、この間欠泉は世界で4番目の噴出高を誇るらしいが、トップ3を聞くとそこには南米ウユニツアーでみたタティオ間欠泉がカウントされていない。どうかんがえてもあれの方が高いと思うのだけど、ちがうんか。と思って調べてみると、向こうは世界最高所(海抜4500m)にある間欠泉でくそ寒かったので蒸気の量でやたら高く見えたみたいだわ。
間欠泉とチリ - ほ幅の速度
まだ16時すぎだと思うのだけど、ケリズ火山湖に着く頃には既に暗くなり始めた。気温もどんどん下がっていよいよ寒くなってきた。アイスランドぽいなと納得してみようとする思いとは裏はらに、天気の悪さも重なってテンションもどんどん下がってきた。そんなとき、ここでの興味はもっぱらこの2人だった。このバスツアーで唯一、男2人での参加だった彼らのストーリーに興味が湧き出る。火口湖は既にあまり関係なくなってきている。「訳ありっぽくねーぽくねー」とSに言うも「いや別に普通でしょ。」と相手にされない。景色はとても静か。
で、最後はこの手のバスツアーの定番。提携しているお土産屋さん。南米やアジアじゃ当たり前だが、アイスランドでもやっぱりそうなのね。と嬉しいような寂しいような気持ちになるも、このお土産屋が相当なヒットだった。EDENとかいうその土産屋は温室栽培で植物をそだてたり、全然おいしくなさそうなアイスクリームをうっていたり、80年代にはデパートの屋上にあったようなゲームが置いてあったりと見所満載。その中でも1番はこれだった。商品がしょぼすぎりUFOキャッチャー「GOOD LUCK」。もちろんやらない。アイスも食べない。
内容濃すぎのバスツアーも終了し、レイキャビークに戻ってダウンタウンでご飯。SちゃんにアイスランドでガイドしているMさんを紹介してもらう。このアイスランド旅行中、やたらお世話になりました。ありがとうございました。
で、ビールもご飯も無茶苦茶高い。物価が高いというのは聞いていたけど、やっぱり高いわ。ビール1パイント(500ml強)が700クローナで約1300円?Mさんは「700円だと思わないと何も買えないよ」というアドバイスをくれるのだけど、いやどう考えてもクローナだとしか思えない。ハンバーガーとビールで4000円くらいの豪華な晩ご飯を食べながら、今夜から4日間にわたってレイキャビーク市内のいくつもの会場で行われる音楽フェスICELAND AIRWAVES 2007のタイムテーブルをチェック。これもみたいしこれもみたいと思っていた数々のメインアクト達は、ことごとく最終の2日間に集中。さらに時間までかぶっているというかなりむちゃなタイムテーブル。でもこれくらいしないと集客がばらけないような小さなキャパの会場なのだろう。なんとか考えよう。
とりあえず初日は全然しらないアーティストばかりなので、帰り道にある会場Grand rokkによる。アイスランドのGrasræturというバンドをみる。グラムなロックンロール。会場混み混みでしんどくなり早々に退散。こんなことでまだ後3日間続くAirwavesを乗り切れるのか。
残りも思いだしながらぼちぼち書こう。
投稿者 takeyama : 2007年10月17日 23:09