2009年2月13日 (金) 

銭ゲバとこの世でいちばん大事な「カネ」の話

[ よむ]


"銭ゲバ 上 (1) (幻冬舎文庫 し 20-4)" (ジョージ秋山)

ドラマもやってて何かと話題、ジョージ秋山先生の「銭ゲバ」読んだ。問題作!

アシュラは我が家の本棚で不動のレギュラーですが、銭ゲバは読んだことなかった。こりゃ浮浪雲も含めて、ジョージ秋山作品はコンプリートしないかん。それにしてもジョージ秋山先生の本を買ってくるのはいつも嫁さん。

連載の問題だろうか最後はムリヤリと人間的な葛藤に持っていった感があるが、きっと先生はこんな風に終わらせたくなかったんじゃないだろうか。風太郎があまりにも金金いうもんだから途中から金のことが金に聞こえなくなってくる。そこらへんがこの作品を美しいものにしてる。驚くのはこれが当時少年サンデーで連載されていたこと。少年誌で毎週これが読めるなんてこれ以上の人生勉強はないでしょう。それに比べて今の子供は、バカ殿で裸体のかるたすらみられないよ。

この作品が一体どんな風に描かれてるのか気になってドラマも観ました。既に4話なので慣れないままなのだけど、マツケン格好いいなあ。気を抜くと太りそうな顎のライン、ニキビができそうな顎のラインがたまらんよね。

東京永久観光さんところで、みんな大好きパンセシリーズより西原理恵子先生が新刊出しているのを知る。


"この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ)" (西原理恵子)

こりゃ読むしかねえとアマゾンでポチ。最近、アマゾンプライムに入ってしまってから、どんどんどんどん買っちゃうなあ。まずい。

西原さんのお金の話は他の何者にも差し替え不可能なまさしくマネーの話。「ぼくんち」そのものの本人の衝撃的な子供時代から、予備校・大学そっちのけで営業まわりばかりしてエロ本から何から仕事選ばずイラストを描きまくっていた学生時代、まーじゃんほうろうき執筆の頃からFXでリアルに損したごく最近の話まで盛りだくさん。同じ大学に通っておきながら、在学中ほとんどウイニングイレブンして過ごしていた自分との違いに愕然とした。。

最初から最後まで投げられてくる全ての球が超ストレートの剛速球。まったく打ち返す自信はない。でも球の縫い目だけははっきりわかる。縫い目が泣ける。縫い目で飲める一冊。一家に一冊。


投稿者 takeyama : 2009年2月13日 02:23