嫁が招き猫を買ってくれるという。三十路の誕生日プレゼント。
豪徳寺に行ってきた。豪徳寺といっても小田急線の街じゃなくまさに寺のそこピンポイント。招き猫発祥にはいくつか諸説があるらしいが、有名な諸説の1つに、鷹狩りに行った井伊直弼が猫に豪徳寺へ導かれたという説があるらしい。ていうか誕生日プレゼントってあれ?もっとほら。誕生日プレゼントって派手な物じゃなかったっけ。ギャルソンのシャツとか、ヒロシフジワラpresentsの何とかとか、クロムハーツのチョーカーとかさ。
「右手が金招きで、左手が人招き。どっちがいい?」
選択権は右手か左手しかない。
金か人か。考えながらバスと徒歩で豪徳寺へ。
予想以上に立派な寺だった。参道がけっこう長い。参道が長い寺はいい寺だ。寺の脇にいきなり招き猫の個人商店を発見。わかりやすすぎる。入口の看板にはとても惹かれたが、観光地によくあるような便乗商売の店だろうと思って特に店内も伺わず境内へ。
自転車でよく横は通るが境内がこんな広いとは思ってなかった。三重の塔とかあるし。寺は金があると塔を建てたがるのはなんでだろうか。
社務所の入口には、これまた分かりやすく招き猫が手を招いている。個人商店の看板の猫の方が好みだけど、こちらも捨てがたい。
いろんな大きさの招き猫の中から中くらいをゲット。どうもありがとう。豪徳寺には必要なくなった招き猫をもってくるための供養場もあり、そこがなんだか異常なテンション。絶対正面。ちょっと横向いてるだけでやたら面白い。嫁曰く、前来たときはもっと大変な数だったらしい。
ところで豪徳寺の招き猫は、右手あげのみやん。金か。東京は金だけか?とか思ってたら、どうやらそれにも諸説あり、あんま関係なさそう。豪徳寺の猫は「右手あげのみ、人を招く」とのこと。その他の猫はこちら。
招猫倶楽部:招き猫の豆知識
寺の社務所に売ってなかった座布団を買うため、帰りに表の個人商店に寄る。店の人曰く「ありゃりゃ猫あっちで買っちゃたのかい。こっちが招き猫発祥よ。寺が後。」らしい。どちらでもいいっす。
投稿者 takeyama : 2009年2月28日 03:25