遅ればせながらこないだイーストウッドの新作「チェンジリング」みてきた。「グラントリノ」は必ず観に行くと決めていたものの、こちらはアンジー主演というだけで何となく敬遠しちゃってたのだけど、観てみたらもうこれがむちゃくちゃ面白かった。何の前知識もないまま観たのがよかった。公式サイトも観てなかったので、どんな話かすら分かってなかった。もう開始20分くらいからずっと心臓バッコンバッコン。
一言でいえば子どもが誘拐される話。ただそのストーリーに差し挟まれて提起される問題の厚みが尋常じゃない。ミリオンダラーベイビーも、ミスティックリバーも良かったけど、やっぱり今作も凄かった。漢の骨太ドラマでした。ぱっとみる限りイーストウッドが扱うテーマがいつもやたら重いため、どうしてもそちらに目が行きがちになるけど、そんな重いテーマを自然にみせきってしまう演出やカメラが本当すごい。でもそんなことは殆どどうてもよくって、こういうテーマに正面きって立ち向かえるイーストウッドに何よりもアメリカ!みたいなのを感じてしまう。男らしいの代名詞。アメリカン。
イーストウッド、気が付いたらダーティハリーのイメージより、監督としての印象の方が強くなってたわ。
投稿者 takeyama : 2009年4月 8日 02:02