コクリコ坂から 公式サイト http://kokurikozaka.jp/
こないだジブリの新作「コクリコ坂から」を男2人で観てきた。最初自分一人で観に行くつもりでウェブで指定席買ってたので、昼飯一緒に食べてて何となく一緒にいくことになったキヨちゃんはチケット売り場に並んでチケット買った。
結果として本当これで助かったというか本当隣同士じゃなくてよかったわ。
ていうくらいに泣いたよ俺は。
震災起こるの分かってたの?!というくらいのピンポイントなテーマに時代背景に挿入歌。この時代を生きていた祖父母の世代と直接触れ合っていたから、頭ではなく感覚としてこの時代の空気がスーッと胸に入ってくる。そんな気がしたんだけどそれはアレでしょうか。おっさんの勘違いでしょうか。
宮崎吾朗監督の前作は本当にジブリ史上最高の駄作だと思うのだけど、今回素晴らしすぎて前作が改めて気になってきた。前作ゲド戦記はテーマがかなり高尚で、だがその難しいテーマにあえて挑んだ結果、途中で「もう面倒くせっ!言葉でそのまま言っちゃうよ俺は!」というようなある種気持よさすら感じる諦めがあった。
今作との違いは大きい。今作はそもそも言葉にできることしか描いてない。宮崎駿的な考えさせるマージンを残すという曖昧さがない。そういう意味で何も考えなくていいリラックス感。完全に見聞きできるストーリーの中に入り込める快感がある。でもそれ結局同じ事というか方法が違うだけで着地点同じみたいな。終盤の畳み掛けや過剰な音楽なんかもジブリっぽくないっていうか結構いい意味でえげつなかった。サマーウォーズ思い出した。
個人的にはカリオストロへのオマージュのように感じた坂のシーンが一番ヒット。
投稿者 takeyama : 2011年8月 3日 00:56