そして東京で単身赴任的生活 or 家族で移住という選択になれば、そりゃもちろん後者を選ぶ。そして移住先を探すことになった訳だ。岐阜出身の田舎者といってもかれこれ東京に12年ほど住み、東京でしか仕事をしたことがない人間にとってみれば首都圏以外の地域は完全に未知。アウェー感ハンパないのは簡単に想像できる。
でもどうせ移住するなら楽しみたい。これまでとはちょっと違うところに住んでみたい。なおかつ問題の原発から地理的にも一番遠いところということで俺の希望は南国・沖縄!!沖縄はさすがに遠い!という妻を説得し、沖縄に行くことにはなった。そしてひとまず目指すところは決まったものの、そうそう軽いノリで行ける場所ではない。新居を探しに行くのも一苦労。結局5月、7月とそれぞれ一週間程下見を兼ねて沖縄に行ってきた。5月の旅行は現地の飲み屋で夫婦バトルが勃発。その旅行は壮絶な終焉をみせた。もう沖縄はダメかもしれない。そんな風に思ったこともあった。諦めかけた沖縄を、どころか様々を。そんな谷もあり山もありみたいなことを経て、子供の誕生日もあった7月は物件探しに集中!子はカスガイ!!!滞在一週間で沖縄本島、北は今帰仁村から南は南城市までざっと25件ほどの物件をみた。
内見した25件の物件のうち、僕が本当に住みたくなった家があった。首里の物件で物凄く魅力的な物件があったのだ。物件が魅力的というか家主が魅力的だった。キジムナーみたいな建築家のオジイが勝手にどんどん改築していっているその物件は、まるでフンデルトヴァッサーみたいな意味不明な様相を呈しており、僕らが内見したまさにその時もキジムナーはさらに家を改築しようと工務店のおっさんとワイワイ相談している最中だった。そんな家の間貸し物件に物凄い魅力を感じていた。妻との相談の結果、その物件は日当たりや広さで諦めることになったけど、沖縄に住むことになった暁には必ずこのキジムナーと友達になりたいと願っている。
7月の中程に東京に戻り、東京の家に2日ほど滞在した後、妻子はまた妻の実家に戻っていった。今度会えるのは沖縄に引っ越す時だ。
沖縄では、これまでの東京都内での引越しのように数年のスパンで趣味のように部屋探しをしドキっと一目惚れするような物件に出会えたわけではない。しかし一回の渡航でウン十万もかかるような場所にそうそう物件探しにいける訳もなく、仕事のスケジュール的にも厳しいわけで、沖縄の家は今回探した物件の中で決めるしかなかった。いきなり田舎に行くという選択肢もあったが、本土から来た沖縄ビギナーがいきなりローカルエリアに溶け込めるのか、まずは東京に事務所を残して行き来しつつ仕事していこうというプランだから最初は空港に近いほうがいいのではないか、と考えた結果、最初は手探りに少しずつ沖縄を感じていこうということで那覇市に住むことにした。本当は庭で家庭菜園ができる平屋建てが希望だったのだけど、やはり那覇近郊ではなかなか条件に合う物件もなく、庭と平屋を諦めた。戸建て物件で上と下で別世帯が住む物件に決めた。どうかもう1世帯が素敵な人達でありますように。そう思うと東京の今のアパートは本当に最高だ。素敵な家族しか住んでない!本当に離れたくない!
これから沖縄物件の賃貸契約もろもろや引越し屋きめたり、仕事先に連絡したりと色々しなきゃいけない。引越しは9月頭に決めた。
マジで片付け面倒くさい!そして金かかるんじゃボケ!!東電許さん!!
つづく
投稿者 takeyama : 2011年8月23日 04:45