●昼すぎ、三鷹へ。K家へ遊びに行く。おひさっ!
Uに赤ちゃんが生まれたことを教えてもらう。旅行に行く前の情報では予定日は一月一日だときいていた。はやっ!予定よりもかなり早い。ちゃんと立ち会わないといけないな、と思っていたのに凄くショック。その為にHi8ビデオカメラまで購入してたってのに。しかもマイクもセットで。産声を聴けなかったガンマイクが泣いている。まあガンマイクなんてどうでもいいよ。
おめでとーっ!
近々拝みに行かせて下さい。
●夜、Cちゃんとスターパインズへ。Cがボーカルのバンド、プチミットと明和電器が対バンするイベントへ。他のバンドは全く知らない。新たに蛇使いが加わったプチミットは、あいかわらずイケてた。蛇遣いは全身黒塗りなんだけど、股の部分の塗りが甘くそこだけうっすらと肌色が露出している。それが異常にエロい。エロいぞプチミット。魔夜峰央の世界。
明和電器のライブを見るのは初めて。どんな楽器を使って音を出すのか。旅行に行っていてICCでの個展にも行けなかったし。友達Tがもう数年働いているにも関わらず、実は明和電器についてあまりよく知らない。魚コードと書いて「なこーど」と読む、くらいしか知らない。で、ライブ。曲や歌自体はよく分からないけど、自作楽器達がほんとに凄かった。振り付け覚えているようなコアなファンも凄かった。どちらがより凄いかと訊かれれば甲乙は付けがたいのだけど、土佐社長よりもセンサーが好きそうな外見という点で判断すれば、振り付け覚えているファンの方に軍配があがる。20分だけという短い時間だったのだけど、相当楽しめた。Tどうもありがとう。
Yちゃん、Cもまじえてお茶する。おひさっ!僕の服装がオシャレになったというもっぱらの評判。そんなことはどうでもいい。ただ前からオシャレだったはずなのに、なんで今更そんなことを言うんだろうと、それだけが不思議でしょうがない。
●深夜、家の近くのスカイラークでOyanとお茶。おひさっ!業界話を聞かせてもらう。
●喉の調子がすこし悪い。咳がでる。もし変な菌だったらごめんなさい。まきちらしてます。
●夜、TONICへ。来るって行っていたKJは例によって来やがらねえ。しょうがないので一人でビール飲んで酔っぱらう。「White Out with Jim O'Rourke & Thurston Moore」観る。ずっと前にアルバムで聴いたことがある「White Out with Jim O'Rourke」よりずっと良かった。 ノイズ。生で初めて観たサーストンは、かなり格好いい。やたらでかいし。
$12でこんなのが毎日のように観られるなんてそれだけでもうお腹いっぱいNYC。
●この間のemiさんのライブやら、その後のopenairやら、この間のsubTONICやら、ここ一週間でなぜか何度も会っているCさんという方にやはり今日も会った。明日のopenairに来い、という。パワーブック持っていってジャムれ、なんて言われてもどうしよう。僕のパワーブックからはノイズしか吐き出ません。
●ミッドタウンへ移動。KJと飯食ってから彼の家に。昨日参加したばかりのmixiをいじって遊ぶ。このブログのrdfそのまま読み込んで、日記の更新がそのまま反映できるという機能発見。べんりー。すごーい。mixiすごーい。って、そんなことばかりしててもどんどん人間が腐っていくだけなので、ローカルでphpを動かす時に生じてしまう不具合解消に勤しむ。ちゃんと仕事もする。
●朝、寝る。まずい。
KJがNYに戻ってきてからというもの、いよいよ東京にいるのと全く変わらない生活になってきた。
●寝坊。夕方頃、ブルックリンへ。10月のPS1での展示開始以来こちらで取材を続けていた石川真生さんは明後日日本に帰る。お別れ会。10月に会った人たちがたくさん来ている。その中の一人のMさんは僕のウェブを観てくれたらしく、そこでPS1の展示について僕が書いたことについて、質問というか意見をもらった。意見もらえるなんて光栄だわ。インターネットえらい。
南米のお土産、真生さんに渡すの忘れた。
●夜、experimental intermediaへ。ライブハウスか何かかと思っていたら全然違った。家だった。Phill自身が住んでいる広いアパートを改造して作られているライブ会場。キッチンがあったり、トイレには普通に歯ブラシがおいてあったりする。生活臭ぷんぷん。かなりいい。普通にジーナ・パーキンスとかいてびびる。
で、ライブ開始。さすがインプロ。リハもなにもなく映像も一度もあわせずにそのまま本番。Emiさん、今回は実際にハープを弾くのではなくこの間シカゴでやったというライブでの音源をミックスしていた。ハープとノイズ気持ちいいわあ。で、こちらはというとの南米の映像やら、ちょっとだけHDにはいっていたMog素材やらを出す感じ。Wが開始10分くらい前にちょちょちょとjitterで作ってくれた簡易ミキサーで繋げる。このミキサーなかったらやばかった。ありがとう。
●終了後、openairというバーへ。
Kさんという方がオーガナイズしているshareというのが、ちょっとおもろい。ノートブックを持ってきて、みんなが勝手に音をだしたり映像出したりしている。なかにはでっかいチェロみたいなのを持ってきている人もいる。で、それぞれの音はPAでミックスされてスピーカーからこちらに聞こえる。ジャムってるよ。今夜、ノートをもってきていた2人の様子を観察していると、時々顔を見合わせてニヤッてしたりする。ジャムってるよ。なんだかやたらサイバーっぽい店内(モニターとかスクリーンとかが必要なものとして並んでるからそう見えるだけかも)が逆に一昔前のような感じだし、なおかつノート持ってジャムってる人達はニヤッとしているここは、ある種異様な空間に写った。
mixiとかorkutの音版という感じか。でも実際にこの場にいてジャムってるから、それらとはまた違うのか、と思ったのだけど話を詳しく聞くと、ネットワークで参加もあるらしい。こういうのをイベントとして大々的に開催してるならちょっとよく分からんけど、普通に毎週やって、お茶飲みに来るくらいの気持ちで成り立ってるのがすごい。
で、Emiさんから日本人のおじさん紹介される。その人は、先ほどのライブ会場にも居たサンタクロースのような風貌のおじさん。どこの酔っぱらいだと思ってたら、その人なんと刀根康尚さん。失礼しました。嬉しすぎて一緒に写真撮ってもらった。うひょー。
●夜、Wとライブに行く。
「Ursula Sherrer, Gene Coleman, Toshimaru Nakamura, Masahiko Okura, and Sean Meehan at ABC No Rio, New York, U.S.」というのだけどこの中で名前がわかるのは中村としまるだけ。ロウアーイーストにあるライブハウスは普通に子供の泣き声とかも聞こえてくるようなアパートの一室をぶち抜いただけのような雑然とした感じがただよっている。高円寺無力無善寺をオシャレにしたらこうなるかもしれない。
掃除機のチューブとかを繋げた変形サックスを使って循環呼吸で演奏していたMasahiko Okuraさんという人が凄かった。
オフサイトでやってるような音楽をこちらで聞けて面白かった。やっぱりこちらの客の反応の良さに驚いた。拍手喝采。
●その後、Mちゃん、Wの友達達と御飯。
●で、帰り道の出来事。
夜中の3時に、もう殆ど誰も乗っていないような地下鉄に揺られていると、サッカーボールを抱えた長髪の青年が乗ってきた。日本人ぽい。もっと言えば、どこかで観たことある顔だ。A君でした。渋谷H(以下sH)やKちゃんの中学校の同級生のA君でした。もうびっくり。4年前にNYに来たときに、一晩だけ一緒に遊んだA君でした。
「A君?」
と声をかけると怪訝そうな顔で振り返る。
「え?誰?」
「ほら、渋谷Hの…」
「……あーっ!」
どうもどうも。名前忘れられてたけど。武山ですっ!
で、僕が降りる駅に着くまでの数分間だけ話をする。するとA君が今行っている大学が、今僕がお世話になっている岐阜H(以下:gH)と一緒ということもまた判明する。なんだかとても嬉しくちょっと泣きそうになる。
●ホクホクしながら帰る。帰宅して唖然。
すっかり忘れていた。今日の帰り道、人に激突されて落としたiPodの液晶が壊れたんだった。もう曲名もなにもわからない。ただ再生だけができる。なんだかとても悲しくちょっと泣きそうになる。
でもiPod落とさなかったら、A君とも再会しなかった。
なんていうと、韓国ブームに乗ってる丘サーファーかと思われかねない。
iPodと引き替えにA君との再会を手にした。
なんていうと関西の商売人みたいで何だかイヤラシイ。
ではなく、
意外に高いよA君。
●昼、H、Tとクイーンズにある古着屋へ。安いよ安い。半袖Tシャツを2枚くらいしか持ってきていないのでこちらで買わねば買わねばと思っていたにも関わらず、なかなか古着屋さんに出会わなかった。そしてここはとても安い古着屋さんにも関わらず、なぜかTシャツの数が以上に少ない。見渡す限りジャケットやフリースの類ばかり、ってこれからの季節に準じているだけで古着屋さんには何の落ち度もない。ジーンズメイトってNYにないのか。とりあえずフリース買う。
帰りに通りかかったクイーンズの病院はその建物内にマクドナルドがある。アメリカ凄いぞ!
●夜、HTWMと一緒にTONICへ。Marc Ribotのライブを観に行く。
凄く楽しみ。もうものすごい。かのTONICとは一体どんなところなんだろうとドキドキしながらWrnに案内された店の前は、言われないと分からないくらいに普通の建物。窓のところに小さくTONICのロゴがコピーされたA4用紙が貼ってあるだけ。グオー。相当格好いい。よっぽどTシャツまで購入してしまいそうだったが踏みとどまる。だってまた来ますから。
で、中に入ると既に演奏は始まっている。すすけた赤いカーテンの前に黒人のおっさん3人(きっと有名な演奏家)とマーク・リボーが並んでいるだけでもう感動。そして音楽はSpiritual Unityという名前でフリージャズ。格好いい。もうドラムの人なんか凄すぎてなんかもう不思議。演奏終了後、ステージからそのまま客席に降りてきたリボーに握手してもらう。うれしい。
●今夜は月食です。街角で4人でふと月食を眺めると、その行為が伝染する。気が付くと周りのアメリカ人も足をとめて同じように月を眺め始めていた。
●Tと一緒に豊光さんを空港まで見送る予定だったのだけど、寝坊。豊光さん、Tにタクで迎えに来てしまうこととなる。ごめんなさいー。さようなら豊光さん。どうもいろいろありがとうございました。結局この時期にNYに来ることにしたり、いろいろ楽しく遊べたり、いろんな人に知り合えたのも豊光さんがPS1で展示をしているからというのが大きな理由で。ほんとお世話になりました。四谷か沖縄で今度また。お元気で。
●昼前に家に戻る。洗濯したり、Hの就職活動用の写真をデジカメで撮ったりする。日本にいるときに買ったというスーツがもう全然はいらなくなっているH。もうアメリカ人だよ、この人は。
●夜、ロウアー・イーストサイドにあるBoweryというクラブへ。mouse on marsのライブがあるという情報をW君から教えてもらったので行くことに。当日で入れて良かった良かった。しかも$14。やすーい。
前座のJunior BoysはNY初ライブらしい。演奏を始めた2人組は想像していたよりも全然歳をとっていた。全然Juniorじゃない。音源は聞いたことがあったのだけど、それよりも全然ださくて良かった。エレクトロニカ+80sボーカルみたいな感じ。特にキーボードの人の気持ち悪さっていったらない。
で、その後のRatatatというバンドの時は、よっぱらって寝てしまっていた。
で、mouse on mars。目が覚める。この前の夏にメタモルフォーゼで観たときは、なんか良くなかったんだけど、今夜はそんなことはなかった。ていうか、昔の曲をいっぱいやってくれたらもうそれだけで楽しいのです。大盛り上がり。で踊ってたら、今度は気持ち悪くなってきた。アンコールのところの記憶とかがあまりない。なんとか家までたどり着く。家の前でHに会う。深夜3時。今からグレイハウンドでボストンに行くらしい。がんばってー。
●夜、S来る。ジャニスでWさんに薦められて借りたオシリペンペンズのビデオ「大阪国立天然大学卒業制作」観る。とりあえず何も前知識がないオシリペンペンズ。知ってることと言ったら、このビデオに収められているタワーレコード・インストアライブのおかげで、タワレ出入り禁止になったってことぐらい。どんなインストアライブすれば、出入り禁止になるんだろうか?オシリペンペンって?大阪国立天然大学って?興味は尽きない。
で、ビデオ衝撃でした。
店の片隅、エスカレーターの横に組まれたセットでドラムとギターの2人が演奏を始める。まだここまでは多少変。ドラムの人は裸だし、ギターの人はやたら細いし、といった感じで気になる部分はあるのだけど、音は普通に格好いい。あれ?全然オシリペンペンじゃないぞ。と思った矢先、客席から上半身裸で傷だらけのボーカルが一升瓶ぶんぶん振り回しながら登場。すごいテンション。一升瓶割るわ酒こぼすわ天井の梁に上るわ、とところ狭しと暴れ回りながら彼は歌う。
「はずかしいことがなくなっちゃった〜」
衝撃。
ドラムの人もギターの人も歌詞もオシリペンペンズというその名前も、そのボーカルの全身の傷によって負のパワーに変換されている。すっごい。このバンドのライブ観にいきてえ。
すっごい観に行きたいんだけど、ちょっと本気でこわい。
エンドクレジットを観てしったのだけど、アルケミー系のバンドでした。なんとなく納得。
●で、そのあと再放送の「マンハッタン・ラブストーリー」を観て、還元しました。それにしても、松岡はやれてない。クドカンのドラマ出たアイドルは、長瀬にしても岡田君にしても最初はやれてない。しかし回がすすむにつれ、もう大人計画の人?というくらいの勢いを得てくる。特筆すべきは伊藤英明なのだけど。彼はやれてた!篠原涼子と彼はよかったー。ああよかった。
●3日分まとめ書き。
●金曜、おばあの手術とりあえず無事に終わる。よかったよかった。術後の彼女と少し話して、東京へ戻る。
そういえばおばあが入院している市民病院に高校の同級生が働いていた。声をかけられたとき、申し訳ないのだけど、名前が出てこなかった。よくこんな髪型で分かりましたねえ、って高校の時も同じような髪型だったわ私。その同級生よりも、その髪型にびっくりだわ。
Kさん、ウチのおばあをどうかよろしくお願いします。孫はこんな髪型ですけど、どうかいじめたりしないで下さい。
●金曜夜、東京に帰ってくる。深夜2時過ぎ、NY帰り広島経由のW君くる。どうもお久しぶりー!と言ってる間に土曜の夜明け、レンタカーピックアップして高円寺集合。チケット忘れて永福町に戻って、渋滞に巻き込まれながらも苗場へ。メタモ。ここ数ヶ月の疲れは臨界点に達している。でも寝ないぞ!なんて頑張ってたら、大変でした。坂で滑って転びました。DCPRGのナルナル、ほんと格好よかったわあ。びっくりした。かなり楽しみにしていたMOMやバンバータはあんま良くなかった。いや大変だったけど、面白かった。いやー、よかったよかった。
ビジネスマン並みに忙しいW君は颯爽とNYへ帰っていった。Mちゃん、W君にあんまり仕事をたくさん与えないで!
日曜、夜、帰宅。あたかも寝るように倒れる。
●夕方スーパーデラックスへ。フロントアクトのPushpinのサポートには、坊主になったKちゃんが居た。坊主いいね。
●で、開演。Pushpin。binのライブは観たことがあったのだけど、Pushpinを観るのは初めて。びっくりするくらいよかった。これ流してと渡された映像もよかった。「ピクニック・アット・ハンギングロック」という映画らしいけど、みたことない。今度観よう。
●で、manual。一番新しいアルバムを聞く限りノンビートのアンビエントだったので、このライブもそれ中心だろうと思っていた。昨日jonasも最初と最後だけちょっとビート、あとアンビエントみたいなこと言っていたので、そんな感じの映像持ってきていたらなんだか全然ちがう音でびっくり。全然話がちがうじゃない。もしかして話ぜんぜん通じてなかった?
けっこう激しい。でも美しい。なんて音楽たのしんでる余裕もなくアタフタでした。
とりあえず終了ー。よかったよかった。
●ウチに移動して打ち上げ風。ここ数日、ほとんど寝ていなかったらしいギャラリーのJはすぐに眠りに落ちていた。ほんとお疲れ様でした。その点、22歳Jonasめちゃ元気。Yちゃんが「オシャレ手帖」をJonasに訳していたのが面白かった。チャック全開君はMr.Openzipらしい。
●渋谷Nestへ。来週からドイツに行ってしまうNとデヴィッド・グラブスのライブに行く。
なによりもまずフロント・アクトのFishing with Johnをかなり楽しみにしていた。Nにおしえてもらって聞いた「残響ピクニック」が相当よかった。実際に観ると、音源以上にかなりいい。DVDが安かったので買ってしまう。そしてなによりもまず名前がいいFishing with John。やはりJohnもジョン・ルーリー監督の名作「Fishing with John」が大好きなんだろう。いやそれはもうみんな好きですよ。大好きです。
前に観たときよりも一層おやじっぽくなっていたデヴィッドは、もう見た目ただの親父みたいになっている。完全に奴のチャクラは開いたな。ドラムで参加のアダム・ピアースもかなりハイなご様子。ご満悦そうで何よりです。
演奏はすっごい。すっごいいい。すっごいよ、もう。
ドラマーはアダム・ピアースか芳垣さんということになりました。
レッド・クレイヲラやメイヨ・トンプソンのカバーもまたよかった。よかった。満喫。
いや満喫してる暇は全然なかった。来ていたHMを待っている暇もなくそそくさと帰る。
帰宅。内職。
●今週やばいって。仕事もさることながら、今日からN滞在。木曜アタリからは2mのフレンチHBがこれに加わる予定。ということはつまり僕が知っている人の中で世界で一番小さい人間と大きい人間が同居するということだ。かなり興味深いセッションだわ。