●「エイリアンVSプレデター」観る。
コピーが凄い。
「どちらが勝っても…人類に未来はない」
そりゃないだろう。そんなコピーを掲げられると、これまでのハリウッド映画とはかなり違う次元で作られているのかもしれない。もしかしたら「デッド・オア・アライブ」のラストシーン並みの衝撃がある名作かもしれない。どうしてもそんな期待を抱いてしまう。まんまと広告の思うつぼのわたし。
で、観た。
いやかなりの衝撃には違いなかった。思った以上のひどい出来だった。けっこう笑った。
この映画はクリスマス映画だと思う。観るならクリスマスに観た方がいい。それも、森ビルのぼって夜景を楽しんでからお洒落なバーでさくらんぼがはいったカクテルを飲んでうっとりした上に今日はクリスマスだからさとか訳の分からないご機嫌ぶりでステレオからはMISIAが流れているオープンカーにのっているようなカップル、にこそ観て欲しい。それでお前ら目を覚ませ。どっちが勝っても人類に未来はないんだぞ。
●Hとミッドタウンへ。HB宅のクリスマス会にお呼ばれされる。
すっごいブルジョワなパーティーだったらどうしよう、とドキドキしながら呼び鈴をおす。意外にも来ている人はアジア人の友達周りだけだった。日本人はいつも静かだからHBは気を遣ったのかも、というH。さすがHB。だてに2mの背丈があるわけじゃない。
相変わらず高級感にあふれているHB宅はでっかいクリスマスツリーも登場していた。でかいよ。
HBのルームメイト、ナイスミドルのKにクリスマスプレゼントもらう。来ている人が順番にプレゼントの袋を受け取っていく様は何だか子供会のよう。couchのフォトフレーム、L'occitaneの石けん、チョコレート。こんな高価な物を見ず知らずのアジア人にくれるなんて。どうなっとるアメリカインテリ層。ありがとうございます。
●パリからの親類なども到着していよいよ賑やかになってきた。お礼をいって家に帰る。お世話になりました。日本に来たときは是非ウチへ、とKとHBに一応言ってみたものの実際あんなボロ家に来られても向こうも困ってしまうかもしれん。
●仮眠とってW家へ。クリスマス鍋をつつく。うめえ。Mちゃんに手作りのノートブック用布袋をもらった。すごいかわいい。どうもありがとう。お礼ばかりで申し訳なってしまうクリスマス。
●クリスマスイヴです。
H、Jと一緒に映画観に行く。NYCに来て以来の念願、Jに初対面。相当嬉しい。
予想以上のパワーに圧倒される。パワーといっても話しをしていてもあまり分からない不思議なパワー。Jは最近好きな男の子がいるらしい。映画が始まる時間までコーヒーを飲んで時間を潰していると、彼女の携帯に電話がかかってきた。とても嬉しそうな彼女の様子から察するに、どうやらその男の子らしい。しばらく話してから電話を切った後、彼女は嬉しそうに僕らに話し出す。
「今日から入院するんだって。」
「え?彼、どこか悪いの?」
「うん。ちょっとサイコなの。」
と言い、こめかみを指さしながら嬉しそうに笑う。
えーん。怖いよう。
●「オーシャンズ12」観に行く。面白くねえ。「オーシャンズ11」面白くなかったのに、なんで続編作ったんだろうと疑問だったのだけど、理由がわかった。アメリカ人には受けてる。ゴージャスなキャスティングに、ゴージャスなユーモア。ブルースウィリスまで出てきた時には驚いた。
●で映画の後、Jは
「内蔵が痛い。」
といって、笑いながらタクシーで病院に直行していった。やっぱり怖い。
●夜、Hの学校のクリスマス会に潜り込む。チェルシーの高級感溢れるナイトクラブへ。IDを忘れた上に、パジャマみたいな格好で来てしまった僕は、入口の黒服に止められないかと不安で胸が張り裂けそうだったのだけど、なんの問題もなく普通に入れた。ちゃんとDJがいて小さいながらフロアもある。ただ酒も飲める。Hの学校のクリスマス会は最高だ。と感動するのもつかの間、知り合う人知り合う人に「同じ学校?」と聞かれるのが鬱陶しくなったので、ただ酒飲んでブンブン踊ってたら転んだ。相当痛い。
トイレに行き用を足すと、洗面器の前でさっと手に洗剤を付けてくれる男がいる。女だったらよかったけど、さすがに高級クラブは違うななんて思ってると、しっかりチップを要求される。おいおい洗剤つけるだけでチップかよ。高級クラブは違う。洗剤付けてチップを要求するクラブは高級ではない。間違えてる。
●HBが帽子をくれた。しかもいきなり。
彼に、持っててくれ、と手渡されたハットを被ってると、しばらくして戻ってきたHBは僕を観て一言。
「おお。似合うね。あげるよ。メリークリスマス。」
おいおい。やっぱり身長がでかい人間は、人間もでかいね。2つ返事で有り難く頂きました。
どうもありがとう。クリスマスプレゼント第1弾。
●帰りの電車でなんとなくズボンをまくり上げてみると、さっき転んだところから流血してた。クリスマスプレゼント第2弾。
●「キューティーハニー」観る。
子供向けでも大人向けでもない内容にとまどう。サトエリのグラビアDVD以外の何者でもない。しりあがり寿、松尾スズキ、永井豪をチョイ役で登場させたりしたって、「おおっ!」なんて言うとでも思ってんのか。ちょっと嬉しかった。先ほどの文字通り「おおっ!」って感じだから、いやこっちも困る。そして市川実日子好きな人は観た方がいい。
って、なんの感想にもなってない。なんの感想もない。1800円払って劇場で観なくてよかった。
●アトランティックシティへリベンジしに行く。
リベンジって言ったら決まってます。カジノです。
10月に行った時は3人でいって僕一人だけ負けた。今回は4人で挑戦。
そして僕がまた一番負けた。もう嫌だ。ワシントンDCヘ行くための旅費や、この間KJから購入したthinkpad、そしてWが買い手を探してるというアップルの液晶モニター、それら全てをまかなうために行ったら全てを失った。ギャンブルって目的があったらダメだし、目的がなかったらもっとダメだ。どうなってもダメなもの。そんなものが闊歩きって歩いてるアメリカは狂ってる。もう2ヶ月近くいて初めて分かった。アメリカは狂ってるよ!金返せよ!
帰り道すがらMさんが買ってくれたスープ暖か。
●夜、Hとブルックリンのギャラリーへ。キュレーターしてるっていうTさんに写真のポートフォリオ見せに行く。その後、近くの日本食屋で御飯食べる。Oが合流。4人でOの元ルームメイトKちゃんの友達のパーティーに潜り込む。行ってみて驚いた。おそろしいパーティーだった。日本人ばかりのパーリーで、部屋もめちゃくちゃ広い。意味なく転がっている椅子。可能な限り機能性を除去しているとしか思えない無駄な家具の配置。もちろんターンテーブルx2のDJ卓もないわけがない。来ている日本人は、あなた達そのままパリコレでるんですか?というような格好で普通に談笑している。
そんな恐ろしい空間で、僕HOの岐阜っ子トリオは小さいテーブルを囲んでもうできうる限り小さくなって、出来うる限り食えるモンは食って、飲めるモンは飲んでいた。もうパリコレ組には畏怖の念すら湧き始めていた。そんな中、今日知り合った人の中では唯一のパリコレ組ではないKちゃんが、TやHちゃんと同じ吉祥寺の学校だったことが判明。年も同じ。世間は狭い。帰ったらTに聞いてみよう。
●最近、ブルックリンに引っ越したOの家のお宅訪問に行く。その隣駅でショックな出来事があった。
駅前のデリでちょっと買い物がしたかったのだけど、現金を持っていない。TCしかないので、ダメだろうなあと思いつつも一応店員のオヤジに訊いてみることにした。
「Can I use travelers check?」って訊いたら。
「Do you wanna strawberry shake?」って言われた。
このクソ寒いのに誰がシェイク飲むか。
あまりにショックだったので、O家に到着後、有無も言わずそのまま寝る。
●夕方帰宅。合宿ではMTのアップデートは終わらなかった。まあボチボチすすめること。
●夜、HとNYUへ。Wの所属しているTisch WinterShowを観に行く。
一つの学科(?)の展示なのに規模がかなりでかい。生徒一人がいくつもプロジェクトをかけもつらしく、相当な数の展示がある。そしてそれら展示作品のバッキバキデジタルっぷりにびびる。ほとんどの作品がコンピュータ制御。で、久しぶりこういう展示観てたら、胸キュンしてきた!それはただ単に自分の卒制やら進級展の様子を思い出したから、というだけ。よく分からん。でもほんとはよく分からなくないんです。意味不明なニューヨークでの自分勝手な郷愁感。でもそんなものは外に出たらパッと消えてなくなった。あまりに寒いよ。これは絶対氷点下だな、と自信をもってWに尋ねると、
「-13℃らしいよ。」
といわれた。そりゃ自信満々に寒いわけだ。これでこの寒さに自信がなかったらちょっと皮膚感覚の問題からいろいろ考えた方がいいと思う。
●そういえばTちゃんはこの学校であの倍音ギター作ったのか。ざっと見る限りあんなネパーリイな人は皆無の学校だわ、ここ。やっぱあの人おもろいわあ。
●引き続きKJ宅泊まり込み合宿。先生がいるのでMTを3.1にアップデートすることに。
しかしこれが大失敗。普通にやれば猿でもできるような作業なのに、アップデートか新規インストールか迷いながら始めちゃったもんだから、気が付いた時にはテンプレファイルが消してしまっていた。サーバーには真っさらなMT3.1が残っているだけ。ローカルにバックアップはとってあったのだけど、それもなんか整理されてなくてよく分かんないし。もうよく分かんない。
●こんな災難に見舞われたもんだから、折角手に入れたWINをいじる時間も全然ない。
ていうか、WINをいじろうがMTいじろうが、あきらかに旅行先の過ごし方として間違っている。夜半過ぎ、食べ物を探しに外に出る。雪がちらついている。初雪ですよ、と感動する余裕もないくらいの恐ろしい寒さ。息をしたら肺がまずいかもよ、と不安になるくらいキンキンに冷えた外気は少なからず衝撃。ニューヨークって寒いのね。ついに冬がやってきた。近場のマクドナルドでチーズバーガー買ってすぐ家にもどる。
そして結局テンプレほぼ作り直し。こんな機会でもないとという訳で、細かいところをいろいろ変えたりしながら。チーズバーガー食べながら。
●夜、TONICへ。来るって行っていたKJは例によって来やがらねえ。しょうがないので一人でビール飲んで酔っぱらう。「White Out with Jim O'Rourke & Thurston Moore」観る。ずっと前にアルバムで聴いたことがある「White Out with Jim O'Rourke」よりずっと良かった。 ノイズ。生で初めて観たサーストンは、かなり格好いい。やたらでかいし。
$12でこんなのが毎日のように観られるなんてそれだけでもうお腹いっぱいNYC。
●この間のemiさんのライブやら、その後のopenairやら、この間のsubTONICやら、ここ一週間でなぜか何度も会っているCさんという方にやはり今日も会った。明日のopenairに来い、という。パワーブック持っていってジャムれ、なんて言われてもどうしよう。僕のパワーブックからはノイズしか吐き出ません。
●ミッドタウンへ移動。KJと飯食ってから彼の家に。昨日参加したばかりのmixiをいじって遊ぶ。このブログのrdfそのまま読み込んで、日記の更新がそのまま反映できるという機能発見。べんりー。すごーい。mixiすごーい。って、そんなことばかりしててもどんどん人間が腐っていくだけなので、ローカルでphpを動かす時に生じてしまう不具合解消に勤しむ。ちゃんと仕事もする。
●朝、寝る。まずい。
KJがNYに戻ってきてからというもの、いよいよ東京にいるのと全く変わらない生活になってきた。
●ThinkPad購入!ニューマシンを手に入れたKJから格安で売ってもらう。これでついにWINユーザーですわ。ていうか、前からWINデスクトップ(これもKJから売ってもらった奴だ)は家にあったのだけど、あまりの遅さにCSはおろか、何も使い道がなかった。しかしこれでいよいよ西荻を中心としたCS戦線に参加できる。
●場所をH宅に移して引き続きモバイル。夕食は中華、お持ち帰りで食べる。Eggfooyangとかいう食べ物がうまい。ファイナル中とか訳の分からないことをいって部屋に引きこもるH。意味はわからないけど、あと数日がんばって。果報は寝て待て。
●「ニュースの天才」観る。
トム・クルーズ制作とかいうわりには地味な結構重い展開だった。ありもしない話をでっちあげて記事を描く有名雑誌の人気ライターの話。実話らしい。若き日のダースベイダーことヘイデン・クリステンセンが主役だったのだけど、彼が意外によかった。頭がきれるちょっとおかしい人という役がはまってる。観る前に、実話を元にした話と聞かされていたのがよかった。
●mixiに参加する。誰がこんなもん参加するかよ、と以前はもらった招待を蹴っていたものの、あえなく参加。旅先って怖い。