●さきほどリマ、ペルーについた。
最初に入ったネットカフェにとりあえず日本語IM入っていてラッキー。
●宿で一緒になった日本人の人に聞くところによると、僕の旅行のスケジュールはかなり無理があるらしい。そうなのか。でもその人はもう真っ黒で何人からすらわからないような感じ。そんな人がいうことなので信用せざるえない。かなり駆け足になりそうです。
●もう夜なので街の様子はよく分かんないけど、なんかよさそう。だってすれ違う人がみんな悪党にみえてしょうがない。
●昼間、パッキング。もうまったく準備できない。もってきたはいいが、持ち歩くのが本当におっくうなDVを南米に持っていこうかどうかまよう。NYCに来てから3週間。全然撮っていないしなあ。持っていってもなあ。。。ということで持っていくことにする。ああ。本当こんなことしてるから荷物増えてしょうがない。
そうそう。旅行の時のこんなの撮ったっていつ見直すんだ?というようなダラ撮りがいつの日か役に立つ、ということがこの間の夏に分かったので頑張ってダラ撮ってくる。
●夜、W、H、HBとKitchenというところにアメリカ公演をしているNibrollを観に行く。ダムタイプみたいなのを勝手に想像していたんだけど、全然ちがった。正直、映像と音楽がいるのかどうかよく分かんない。踊りの構成というか、タイミングを入念に計った大人数で構成されたステージや個人の踊りはとても素晴らしい。もう感動。でもやたら派手な音楽や映像がやたら俗っぽい感じがしてしまったのは僕だけでしょうか。俗っぽいのが悪いわけではないんだけど、にしてもブレイクビーツみたいなのにはさすがにちょっと退いてしまった。体を動かすって素晴らしい。
●Mちゃん交えてモロッコ料理。やっぱりあんまりクスクスは好きじゃないかも。
●夜、Wとライブに行く。
「Ursula Sherrer, Gene Coleman, Toshimaru Nakamura, Masahiko Okura, and Sean Meehan at ABC No Rio, New York, U.S.」というのだけどこの中で名前がわかるのは中村としまるだけ。ロウアーイーストにあるライブハウスは普通に子供の泣き声とかも聞こえてくるようなアパートの一室をぶち抜いただけのような雑然とした感じがただよっている。高円寺無力無善寺をオシャレにしたらこうなるかもしれない。
掃除機のチューブとかを繋げた変形サックスを使って循環呼吸で演奏していたMasahiko Okuraさんという人が凄かった。
オフサイトでやってるような音楽をこちらで聞けて面白かった。やっぱりこちらの客の反応の良さに驚いた。拍手喝采。
●その後、Mちゃん、Wの友達達と御飯。
●で、帰り道の出来事。
夜中の3時に、もう殆ど誰も乗っていないような地下鉄に揺られていると、サッカーボールを抱えた長髪の青年が乗ってきた。日本人ぽい。もっと言えば、どこかで観たことある顔だ。A君でした。渋谷H(以下sH)やKちゃんの中学校の同級生のA君でした。もうびっくり。4年前にNYに来たときに、一晩だけ一緒に遊んだA君でした。
「A君?」
と声をかけると怪訝そうな顔で振り返る。
「え?誰?」
「ほら、渋谷Hの…」
「……あーっ!」
どうもどうも。名前忘れられてたけど。武山ですっ!
で、僕が降りる駅に着くまでの数分間だけ話をする。するとA君が今行っている大学が、今僕がお世話になっている岐阜H(以下:gH)と一緒ということもまた判明する。なんだかとても嬉しくちょっと泣きそうになる。
●ホクホクしながら帰る。帰宅して唖然。
すっかり忘れていた。今日の帰り道、人に激突されて落としたiPodの液晶が壊れたんだった。もう曲名もなにもわからない。ただ再生だけができる。なんだかとても悲しくちょっと泣きそうになる。
でもiPod落とさなかったら、A君とも再会しなかった。
なんていうと、韓国ブームに乗ってる丘サーファーかと思われかねない。
iPodと引き替えにA君との再会を手にした。
なんていうと関西の商売人みたいで何だかイヤラシイ。
ではなく、
意外に高いよA君。
●夜、ダウンタウン・デモクラシーの会にいってみたり、Deerhoofのライブに行ってみたりしたかったけど、どれもかなわず。
●終日、家。なんだかんだ作業。
その合間に、今現在僕がお世話になっているHについて考えた。
●Hと一緒にいる時間が長い。彼の家に滞在させてもらっているのだから当然だ。
別に不満な訳ではない。
Hの家に滞在させてもらってる身分のくせにこれが不満だったらどうしよう。出てってくれって言ってみるか。意味をわかってもらえるだろうか。滞在させてやっている奴がいきなり言い出す。
「悪いんだけど。出てってくれない。」
もうケリーも負けたし、僕もそれくらい言ってしまっても誰も怒らないじゃないか。僕を怒ってる暇があるならもっと他にもいろいろあるだろ、というのはかなり危険な考え方だろうとは思うのですが、いかんせん平和ボケしてるマンハッタンではどうにもこうにもしょうがないのです。なんて言っているわりには不満だなんてそんなものはさらさらなく、実のところなかなかうまくやれるもんだと我ながら感心しているところなのです。他の多くの人がそうであるように、全く人とうまくやれないという引け目を感じてこれまでを過ごしてきたようなものなので、人と一緒に3週間ほど過ごしているのがもう本当に不思議だ。ここがサンフランシスコならHと結婚してるかもしれない。そしてそんな考えが僕の脳裏によぎるのもきっとそれはただの偶然ではない。もうこちらではゲイにもてもてのHなのに実際のところゲイになっていないというのは、やっぱり僕を初めての相手と決めているからなのだろうか。いやそのお誘いは本当に嬉しいけれど。無理。むりむりむり。
絶対やだ。
泊めていてくれてありがとう。
●昼間、ブルックリン散策。
夏の南米に行くのにTシャツがないのは困る。Salvation ArmyでTシャツとか購入。3.99ドルでバーバリーのシャツ。バッタ物だろうか。だったらなおさら嬉しいよ!
●夜、Mさん、Rさん、Hと待ち合わせてNYUで教えているSさんの家へ。Wの家やMさんの家から近い。なんだかみんな家が近くていい。この間、永福町に引っ越してくるはずだったMさんは何故か祐天寺だし。
Sさんの過去の作品を見せてもらう。何故かその中にニューズウィークの記事が入っている。9.11の時に襲ってくる粉塵から逃げている人々。その中にSさんもいた。彼もまた逃げていた。「Early Hiroshi」という彼の初期作品群は、セルフポートレートのコラージュが主体。冷笑的なナルシシズムの構成の上に成っている。それにしてもいいタイトルだわ「Early Hiroshi」。ニューズウィークの記事がスクラップしてあるのも納得。
●その後、Sさんの知り合いの方々も交えて居酒屋ケンカへ。
Tさん、Aさん。はじめまして。はじめましての人が多くてどうにも覚えきらん。営業が商売の人とかはいったいどうやって覚えているのだろう、とふと思う。覚えていないのか。覚えていないにも関わらず如何に覚えているように話すかが営業の手腕なのか。お酒が安い。そんな営業だったらこっちからごめんだね。そうやってごめんされた人が明大前の漫画喫茶で昼間から寝ているのだろうか。俺も眠たい。営業に関わらず、観てもいない映画をついつい話の流れで「ああ」とか言っちゃう事がよくある。すんごい駄目だなあ、と落ち込むのだけど、そこで駄目と思わない潔さがまた必要なのです。きっと。そうです。大人はそうなのです。大人は汚いよ。とか言うと、また「パンクス?」って言われそうなので止める。本当はそこで観ていないものは観ていないという潔さが必要なのです。潔くてたまるかってんだよ。結論。人との出会いが旅だから借金してでも出かけよう。
●セントラルパークへ。これNYに来て2週間以上経つのに、初セントラルパーク。
知っていた。セントラルパークはもの凄く近かった。滞在させてもらっているHの家から数ブロックの距離にある。フリスビー、ローラーブレード、グローブ、H家にあるあらゆる遊び道具をリュックにつめて出かける。WMに会って、テリヤキボーイという日本食のお弁当屋さんで弁当を買いこみ、公園を目指す。果たして本当に池にアヒルはいるのか。
色づき中頃といった感じの木々がとにかく綺麗なので、そりゃウェディングの写真もたくさん取りに来るよと納得する。銀杏の葉が舞うセントラルパークをバックにこんな素敵なウェディング・フォトを、なんだか異常にプンプンしているロングコートの中国人カメラマンに撮って貰えるのなら、僕も結婚したい。
で、東京並みに人がいるのに驚く。NYの人ほとんど来てるんじゃないかっていうくらい混んでいる。
ローラーブレードではなくローラースケートを履いてJBをBGMに踊りまわる集団発見。ちょっと黒人が格好いいからって、格好がいけてるからって騙されては駄目だ。これはどうみてもタケノコ族でしょう。じゃあやっぱりいけてる集団なんじゃないか。
僕もローラーブレードにトライするももう全く駄目。小学生に抜かされる。ていうか、歩いているHに置いて行かれる。いや置いて行かれると傾斜3°くらいの坂もくだれないので待って下さい。iPodに忍ばせてきた「ローラースケートパーク」(オザケン)聴きながら颯爽とセントラルパークをかけまわりつづける、という僕のこの旅行一番の目的がはやくも崩れ去る。どうしよう。これからどうしよう。
気を取り直してフリスビー。
●気が付くともう10月も終わり。もうかなり寒い。
●よく知らないのだけど、今夜はハロウィンパーリーの様です。
とりあえずHBの家に行って仮装。とても素敵に仕上がりました。
ブルックリンへ。Wrn達とあってNYUパーリに連れて行ってもらった後、ベッドフォードへ移動。PS1パーリーに参加。両方とも個人宅だったと思うのだけど、どうやったらこんなめちゃくちゃになるのか分からない。おもしろい。とにかく馬鹿。もうものすごい。
●昼、ステーキ用の安い肉をスーパーでゲット。そして「スーパーサイズ・ミー」をブロックバスターでゲット。他にも借りたいDVDはたくさんあったのだけど、とりあえず今日は「スーパーサイズ・ミー」って決まってる。でHがクックしてくれた安くて堅い肉食べながら観る。マクドナルドを1日3食1ヶ月間食べ続けるドキュメンタリー。マイケル・ムーアのマクドナルド版といった感じ。マクドナルドは滅多に食べないけど、これからはもうまず食べないだろうな。と隣のHに話をふると、また言い出したよこの人は。
「観てたらビッグマック食べたくなった。」
またぁ。いくらデブキャラだからってそんなこと言わなくても大丈夫だよ。と言う間もなくHは、あっという間にマクドナルドへ走っていった。あっという間に帰ってきたHは買ってきたハンバーガーに手を付けない。
「なんかもう食べる気なくなっちゃった。」
「でしょう?あの映画観てたら食べる気にならないよ。」
「いや、帰りにもう一つ食べてきた。」
わーい。ありがとー。
残ったチーズバーガーを食べながらさらに観る。
●朝、今日帰るTを空港まで送る。
はずだったのだが、Tが寝坊したり、来るはずのバスが事故で遅れたりして、なんだかんだでタクシーで向かうということになってTCを換金するためにアイスクリームを買ってバス停留所に戻るともう誰もいなかった。片手にはアイス。寒いのに。無事に帰ってください。
●家に戻る。昼寝。
●夜、WMにチャイナタウンのおいしいワンタンの店に連れて行ってもらう。Michael Mayer@BoweryBallroomに行くはずだったのだけど、なんだかどうでもいい感じになってきたのでW家にもどって酒盗で焼酎のむ。でまたしても「青い春」を観ながら寝てしまう。ごめんなさいー。旅行中にはかならず観ますっ!