●昼、ウトウトしていたらKちゃん登場。片手にはパワーブック12inch。この間アマゾンに頼んでいたのが先ほど到着したらしい。彼は相当あがっている。相当あがっているにもかかわらず寝起きの俺はあからさまにリアクションが薄い。
「ああ。よかったね。。」
ほんとこんなでごめんなさい。僕がパワーブックを購入するときには、今日の俺を反面教師に素晴らしいリアクションを期待します。お願いします。
●夜、渋谷へ。仕事先の人に誘われた。コンパへ行く。
コンパって何の略だろう。混合パーリーというのが人生で初めてのコンパ。
自慢じゃないが、26歳になるまでコンパというものに言った事がなかった。だから5x5と言われても、ニッセイレディといわれても、フォーメーションとか言われても、全く意味が分からないままにとりあえず会場の飲み屋へ。そこには異世界が広がっている。男女は交互に座るんだ。席替えがあるんだ。面白い事をたくさん言わなきゃいけないんだ。東京の夜はこんなことになっているんだ。全然知らない事ばかり。
そしてあきらかに俺のテンションの低さが他の男性の方(初見)のペースを乱しているのが手に取るように分かる。本当申し訳ありません。そして申し訳ないとは思うのだけど、どうにもできない。
あ!俺だけ丸坊主だ。他の男性陣はみんな整髪料をつけている。場合によってはポマードかもしれない。状況が変わるかも、と半ば期待をもってニットキャップをかぶってみるも、やはり何も変化はなかった。すいません。俺には無理でした。場違いでした。こんな刹那的な場所、今まで来た事がない。刹那的と言えばきっとこの間旅行してきた南米も刹那的といえばこれ以上ないほど刹那的だと思っていたが、ここ渋谷のコンパ会場には負けると思う。南米くんだりまでわざわざ行かなくても、東京でコンパすれば毎晩こんなに刹那的な体験ができるのか。だからみんな旅行にいかないのか。
●で、一次会で失礼します。とてもいい経験になりました。誘ってくれてどうもありがとうございます。
急いで千駄ヶ谷H家へ向かう。
●ドアをあけると、既に顔をカラフルに塗りたくったフェイスペインター達に迎えられた。
TVを覗くと、試合は既に始まっている。にも関わらず、フェイスペインター達は着色に夢中。まだ試合にまで意識が届いていない。俺も試合を観る前にとりあえずペイントしなけりゃ。で、ペイントされているうちに失点する。わーん。ごめんなさい。
その得点に試合会場テヘランのスタジアム10万人の大歓声。スタジアムにはほぼ男しかいない。イスラム世界では女がサッカー観戦でスタジアムに来るなんてことはありえないらしい。男だけが必死で応援している。かたや日本の渋谷では、その女禁制のサッカーがコンパ会場での話の種になっている。
どっちも嫌。
日本負ける。すごく悲しい。
ドイツ2006のチケット取ろうとしてるんだから、なんとしてもドイツ行ってくれ。
●Hが購入していたWE8ネットワーク対戦版で遊ぶ。周りではこれまで3人くらいしか主にプレイしてなかったローカルサッカーゲームがいよいよ世界に繋がった。夜な夜な世界の強豪を探す。なかなか見つからない。
●幼なじみのMと3人で同郷Nの誕生日を祝う。
Mがケーキを予約して、俺が誕生日プレゼントを買うという段取りだったのだけど、いざ買うときになって、何かったらいいのか分からない事に気が付いた。指人形見せて狂喜乱舞するのなんて周りにいる大学の友達だけだろうきっと。ヴィトンとか持っている人はきっと指人形には何の反応も示してくれない。いや知らんけど。結局何買っていいか分からなかったので、間違いのないところで笠智衆の写真集を買うことにした。買ってはみたものの、間違っていないだろうか少し不安。しかも古本。買ってから帰りの電車でパラパラとめくっていたら、あげるのが惜しくなった。絶対この本、俺の方が欲しい。いい本だわ。
って、一年半も姿をくらましていたくせに現れた途端、「誕生会してよ。」とはいい度胸だ。ついこの間終わった俺やMの誕生会はどうなる。お誕生日おめでとう。
●何故か3月生まれの友達が多い。
●夜、KそしてM君くる。はじめまして。
●Tがインディーズからアルバムを出す人のPV撮影をするというので、手伝いがてら観に行く、と軽い気持ちで臨んだ俺が悪かった。朝7時45分恵比寿集合。昨晩やらなくちゃいけないことを片づけていたら、結局朝5時。もう寝られない。なもんで「ミスター・ルーキー」観てから家を出る。寝ないで出かける事も久しぶりなら、朝の光を全身で浴びた事も久しぶりだ。かなり気持ちいい。でも花粉症の薬のんでくるの忘れた。まったく不安。でもまだ大丈夫。
撮影を手伝うT君。はじめまして。造形なのでKさんを知っている、という。なんかおもろい人だ。とりあえずモブログ、パシャリ。
Cちゃん姉妹がジャケットのイラスト・デザインをやって、TがPVを撮るというシンガーソングライターのKさん。俺らより若いのにしっかりしてる。
恵比寿の公園で撮影した後、お茶の水のライブハウスで撮影するため移動。この頃から、花粉ビッグバン。もうどうしようもない。で、湯島の方にあるライブハウスは新しいところだった。店員さんがとても親切だった。僕は撮影してないので特にすることがない。写真はパシャパシャと撮ったけど、後はCDプレイヤーの再生ボタンとか押す役。今日の撮影中、そのアルバムのタイトル曲「デボーチカ」をもう10回以上はくり返し聞いていた。歌覚えた。
解散。どんな映像に仕上がるのか楽しみだわ。
●ジャニスへ。一日延滞してしまった。1500円。CD返してまた借りる。店員さんの半数は、花粉に苦しんでいる様子。社長はなぜか平気そう。
「社長は花粉大丈夫なんですか。」と聞くと、笑みを浮かべながら囁くように社長は言う。
「え?花粉?若い軟弱な奴らとは鍛え方が違うんだよ。」
いやただ酒の飲み過ぎで花粉も何もなくなっているだけだと思う。
●帰宅。花粉ビッグバンのせいでもう何も分からない。
ああ!ネット世界はいいなあ!素敵だなあ!花粉が飛んでいないよ。なんてクリーンな空気だろうか。
こうやって人は外に出なくなるんだろうな。
●一眠り。夜、Mさん遊びに来る。Mさんが解けないといって持ってきた立体パズルを解く。ふふふふふ。すげえ嬉しい。もっと解きたい。
●午前中、工事業者の人が来る。今日から我が家は光ファイバー。
なんだかんだで朝まで起きていたのでほとんど寝ていない。放心状態で業者の人のこなれた動きを目で追っている。素早い動きをする。業者の手の間からチラリと除いたキラリとひかる光ファイバーは思ってたより全然細かった。天蚕糸みたい。あんな細い物がどうなれば大容量のデータを運ぶのか。まったく意味がわからない。意味は分からなくても、33kbpsからスタートした俺のインターネット環境もいつの間にか光ファイバーになっている。しかも料金もADSLより安くなった。みんな偉い。
●夕方、SB行って打ち合わせ。
●本当は90daymenのライブに行く予定だったけど、眠たくってお腹も減ってあえなく断念。
明大前のお好み焼きやで広島風1.5玉食べて帰宅。
作業。
●今月いっぱいでこれまで契約していたADSL回線の契約が切れるので、それまでに家の中ネットワークの整理整頓しなけりゃいけない。いろいろ便利にしたい。ついでにHDの中も整理しなけりゃいけない。
で、整理整頓もいい加減で止めとかなきゃいけない。
めんどくせえ!
●昼過ぎ、下北沢にいって頼んであった自転車の鍵のスペアを受け取る。
天気がいいのでそのままサイクリング。花粉がちょっと目にきはじめた。
ひさしぶりにICCに行こうと思いたち、初台へ。オペラシティの中に入ってからICCもアートギャラリーも月曜休みだということを思いだした。なんかICC来るときいつも月曜だ。いつもやっていない。本屋に行こうと思ったら思ったで、いつのまにか紀伊国屋がなくなって他の本屋が入っている。
●新宿経由、千駄ヶ谷行き。
●H家行く。
ラッキー池田のニョロレスを2人でプレイ。はじめてニョロレスをやったのだけど、なんじゃこりゃ。2人でこのゲームをやるのはかなり微妙なものがある。しかも負けた。
仕事帰りのKちゃん来る。
正しい生活サイクルが身体に染みついているので、そうそうに寝てしまう。夜中に布団に運ばれたのを覚えている。
H家の実家はもうすぐ引っ越してしまうらしい。さみしい。
●ここ一週間程、コタツに食われ続けている。
問題なのは、ベッドではなくコタツで就寝してしまうことだ。早寝早起き健康生活のおかげで、夜の1時を過ぎた頃決まって睡魔がやってくる。睡魔の方も仕事机にやってきてくれれば俺もちゃんと迎え入れることができるのに。なぜか毎晩睡魔はコタツに現れる。なもんだから、こっちがわざわざ睡魔を迎えにコタツに赴かなくちゃいけない。
で、ちょっと休憩そのまま就寝。
気が付いたら明け方。
明け方を確認してまた寝る。
朝起きる。
身体が痛い。
上半身が冷えている。
という生活サイクルがここ一週間ほど続いている。これが早寝早起き健康生活なのかと問われれば、自信がなくとも、はいそうです、と俺は言いたい。
●以前、「DVDプレーヤーが壊れたので誰か下さい。」ということをこの日記に書いたら、DVDプレーヤーをくれる人が見つかった。母親だ。
先日、
「忘年会のビンゴで当たったDVDプレーヤー余ってるよ」
という携帯メールが来た。この日記を読んでいるだとかそんな野暮な前置きはない。DVDプレーヤーが余っているという事実だけを伝えてきた。そしてそんな野暮な前置きがないもんだから、こちらはもううろたえるばかりだ。母親も読んでいた。
父親も読んでいる。
この間、父親から来た「ディズニーへの道案内ができるのか?」というメールを貰ったことをここに書いたら、しばらくしてからまた父親からメールが来ていた。
ディズニーランドの件は、いろいろ考えさせたようで申し訳なく思います。
この件は、案内もガイドもその必要がなくなったので、人騒がせで御免なさい。
勿論、アメリカのディズニーの件でしたが。
ああ。ごめんなさい。何も考えていない。面白いから書いただけだ。こちらの方が全く申し訳ない。そんな生真面目な父親からどうして俺のような真面目な子供が生まれたのか納得がいってしょうがない。
しかしアメリカのディズニーだなんて始めに言ってくれ。
●日記を正直に書くのもどうなんだろう。
よく考えたら、日記なんだから嘘書こうが脚色しようが何でもいいのだった。
●今日も、昨日作った餃子を食べた。Kちゃんに褒められた。
●「イン・ディス・ワールド」(マイケル・ウィンターボトム)観る。
面白かった。陸路でパキスタンからロンドンまで向かう難民の話。完全なフィクションかと思っていたのだけど、最後のクレジットで実話を元にした話だと知る。調べると主役の2人も実際の難民キャンプでオーディションをして選んだらしい。そうなると映画の内容が先にあって、その後に実話だという事実がついてくるのか。また見方が変わってくる。
どうやって撮ったのかって疑問がおこるくらい、細かな部分がかなり衝撃。出てくる道案内的人間が次から次へとみんな胡散臭い。旅行してても普通、ああいう奴らには絶対ついていかない。でも言われるがままについていくしかない時もたまにある。その「たまにある」をギュッと凝縮させて観ていると多少話がわかる気がする。っていってもそもそもこの映画は旅行話じゃなかった。
なんでパッパッとどんどん場面が変わってしまうのかがよく分からん。
もっと長い方が絶対いい。
●昼過ぎ、KOとOお勧めの中華料理屋へ。明大前の駅近くにあるその中華屋は高級な部類に入るのだろうけど、そんなことはおかまいなし。ランチにしかこない。1000円。うまい。中華も美味かったが、久しぶりに食べた白米が美味かった。やっぱ白米だわ。
●帰宅。作業。最近なんだか早寝早起きで、夜すぐ眠たい。
●昼、天気が良かったので確定申告に行くことにする。
自転車で阿佐ヶ谷まで。文庫マップを片手に善福寺川沿いを北へのぼっていく。あっというまに阿佐ヶ谷近辺まで着いたのだけど、川沿いから路地に入った途端、完全に道に迷う。マップを見ても縮尺比が大きすぎてよく分からん。なんでこの縮尺比で文庫版サイズなのかと腹が立つも、それは全然間違っていないことだと思う。
ぐるぐるしてると、阿佐ヶ谷住宅に出た。一年前にもここを通った記憶がある。ひっそりと緑に囲まれたその住宅群は相変わらず素敵だった。
なんとか税務署にたどり着く。
もうインターネットで納税処理は完結できるらしいのだけど、それはきっと税についてよく分かっている人用であって、そのホームページに行ってもどの用紙をゲットすればよいのかも分からないような奴は直接行くしかない。係の人に分からないこと聞きながら作成。意外に早く終わった。
●また自転車に乗ってダラダラ永福町へ戻る。
にしても善福寺川沿いに広がる緑地公園はいい。空いてるし。
昔、公園のベンチでただ御飯を食べたりボケッとしている中高年を見ると、「何のために公園で御飯を食べているのだろう。」と不思議でしょうがなかった。最近は少し分かる気がしてきた。こうやって人はコンビニのビニル袋片手にどんどん公園へ向かうようになる。かといって、わざわざ代々木公園まで電車を乗り継いで日向ぼっこをしに行く気持ちは全く分からない。
「ビニル袋片手に近所の公園」と「フリスビー片手に代々木公園」では同じ公園でももう全く別の事をしている。しているっていうか、後者は「何かをしている」という言葉がピッタリと当てはめられるが、前者は「何もしていない」ということになる。
問題なのは、代々木公園が近所の公園かということじゃなく、このビニル袋をいかに持ちこなすか。ビニル袋を持ちこなせているような人を俺はそうそう知らない。ビニル袋を持ちこなせないようなら、そんなことは早々に諦めてとっとと吉田カバンを持った方がきっといろいろいいと思う。でもそうした諦め、というかある種の開き直りがあって初めてビニル袋を持ちこなせるようになる。
持ちこなしたくない。
●夜、病み上がりのCちゃん来宅。俺の旅行も挟んだりなんだかんだで数ヶ月ぶりのmog会議。今後の指針としては、「おれ、すげー面白い遊びを考えたよ!」ということで決定。南米土産の指人形がKちゃんのiPodシャッフルにすっぽりはまることが判明。俺もシャッフル欲しくなってきた。
●もう3月だってのにこの寒さは何だ。
ここに来てあほみたいに寒くなっている。昨日降った雪はまだ溶けない。「レフトアローン」を観に行きたかったが、あまりの寒さと眠さで断念。終日コタツでダラダラ絵を描いたりする。俺の68年革命っていったらそんなもんか。
●折角買った自転車も乗っていない。鍵を紛失してしまったのと、この寒さとで、奴はずっとコタツの横でぬくぬくと過ごしている。
最初からこんな調子だと自転車もきっとダメな自転車に育ってしまう。本来の仕事を忘れ、「私の仕事はコタツの横に佇むことだわ」と勘違いしてしまう恐れがある。なぜ自転車が女言葉なのか。
ここがフジワラヒロシの部屋だったら自転車の役割もただ佇むということだけで解決するかもしれないが、ここは生憎フジワラヒロシの部屋ではない。しかもお前はお洒落なブランド自転車でもない。ただの無印。自転車はタイヤの溝がなくなって、ヒーヒーいってブレーキが摩耗するまで乗り潰される運命にある。かわいそうに。早く春来い。
といっては、自分のなまけっぷりを自転車に押しつける金曜日。ハナキンだよ。コタツぬくいよ。
●玄関先の梅が咲き出した。
いよいよ春が近づいてきた。っていうほど、季節の実感を感じない。
感じない、っていうのは正確じゃないが、梅が咲き出したっていう事実よりもニュースで観る「桜前線」情報や花粉情報の方が自分にとってより分かりやすい感覚で肌に春を感じさせる。
と書いたりすると、きっと「異常」とか「それは寂しいね」とか「パソコンしすぎ」ということで片づけられる。でもその「パソコンしすぎ」を認めた上でさらに「春」について考えていく必要がある。この状況は薄々気が付いているけど、そんなのはやっぱり認めない、認められない、のでいつまでもそっぽを向いて、「あー自然っていいね。」なんて言ってたらダメよきっと。そのそっぽを向いている方に自然はない。
って自分に言う。まだ花粉は大丈夫。
でも一週回って「自然っていいね」という逃げ道がまだ残されている。
でもそれ回ってないこと知ってる。
●父親からメールが来た。
簡潔な内容だ。
君は、ディズニーランドへ行ったことはあるのか。教えて下さい。
ディズニーまでの道案内など円滑に出来るか、知りたい。
意味はわかる。でもなぜだか分からない。
行ったことはある。でも案内できるだろうか。今までは、道案内くらい簡単だとしか思っていなかった。でもここまで直球で尋ねられると途端に不安になる。果たして俺はディズニーランドまでの道案内を円滑にできるだろうか。いや、父親が尋ねているのは地図上に存在する「ランド」ではなく、ディズニーだ。何故か2行目は、ディズニーランドじゃなくディズニーだ。これはただ略しているだけなのか、「ディズニー」という資本システムの概念についての道案内を求めているのかが定かじゃない。
千葉のディズニーランドの入口まで連れて行っていきなり叫ばれたらどうしよう。
「これは俺が知りたかったディズニーではない。」
俺も父親がビッグサンダーマウンテンに並んでいる図が想像できない。
かといって、資本システムとしてのディズニーが知りたいと言われても、そんなこと俺が知っている訳がない。自分の財布の中身さえも覚束ないような奴がディズニーの資本をしっていてどうする。そんなこと勉強する前にスーパーのチラシを見て安い品物を探す方が地に足がついている。
そんなわけでひさしぶりに悩んでいる。
●夜、昨日のカレーの残りをKちゃんと食う。俺のお皿のルウが多かったので、Kちゃんのお皿にルウを分けているところにKJ来る。嫌なところを見られた。KJも言う。
「まずいところ見ちゃったかな。」
見てねーよ!
●すごく寒い。雪が降っている。
ONJEと湯川潮音、降神の回のライブビートを観に行くために、往復ハガキを出す。ひさしぶりにハガキを書いた。行けるといいな。でもONJEの正式メンバーになったカヒミ・カリイで希望者多そう。行けなかったらカヒミのせいだわ。カヒミを憎むわ。