●ドイツMは帰っていった。
なんだか今月は外人づいている。昨日ジャニスにいったとき、この日記を読んでいるWさんから「また外人泊めてるの。この間、泥棒されたのに懲りないねえ。」というようなことを言われた。そういえば4年くらい前泥棒に入られた。犯人はわかっている。タイはカオサンで知り合ったドイツ人。東京に来るというので、家に呼んだらその次の日に泥棒に入られた。いやー、いい奴だと思って家に呼んだんだけど。そうでもなかったらしい。懐かしい。腹が立ってきた。今回のMは泥棒どころか、お皿まで洗ってくれるとてもいい人だった。仕事もちょっと手伝ってくれたし。
いなくなってかなり寂しい。
ひっそりと計画をしている秋の旅行でドイツにも行けるだろうか。Mはベルリンの中心に数人で家をシェアしているらしく、とても楽しそう。もっともベルリンなんて郊外に行ったらネオナチいるからやばいだろう。ネオナチはこわいよ絶対。Mに、来月の終わりからドイツ・ライプツィヒに留学するNの事を話したら、ライプツィヒにも知り合いがいるから紹介してくれるとのこと。やったね。よかったね。
●後の問題は、この東京のどこかにいるだろうHの友達のHBだ。身長2mの黒人フレンチ・ドレッドヘア。そんな奴がいたら見かけてもよさそうなものなのに、なかなか出会わない。
以前、P-Kはでかい奴を見たらしい。
「新宿でアンドレ・ザ・ジャイアント(じゃない。名前忘れた。誰だっけ。PRIDEとかのでかい外人。)見たよ。アルタ前くらいにいたんだけど、俺が3丁目にいるくらいから見えた。」
って、言ってた。でかいな。それは相当でかい。
でもHBにはなかなか出会わない。東京はひろい。
H、写真送ってよ。
●ご飯食べてホームワークして風呂はいって寝る。
●Tからメール。
「ラモ死んじゃったよ。」
僕はてっきりラモス瑠偉が死んだと思った。そんなに悲しくない。
もしくは打ち間違いでダモだったとしたらダモ鈴木だ。だったとしたら、それはショックだわあ。
で、実際死んでしまったのは、らもだった。中島らも。すごく悲しい。
彼はいつ死んでもおかしくない、と誰もが思っていたのだけど実際死んでしまった時のショックっていったらない。
●ジャニスへ。CD借りる。Little Wingsの新作が素晴らしい。上記のリンクで観られるLittle Wingsことカイルのドロウィングもすんごく良い。ライナーによると、カイルもリチャード・ブローティガンが好きらしい。嫌いな奴なんていないだろう。リチャード・ブローティガンが卒論だったらしいCは、最近ブログを始めた。
●渋谷で鎌倉帰りのドイツMとTさんとご飯食べる。
「スペイン坂にある人間関係というカフェに来て。」
とTさんは言うのだけど、スペイン坂がどこかもわからなければ、人間関係なんて聞いたこともない。
なんか薄暗い店だった。
●夜、ドイツM最後の夜をTさん、Cと遊ぶ。
遊ぶっていっても、ちょっと前に流行ったMUGIKOをドイツにも広めようとしただけ。
ーー
ムギコ・ゲームが何なのかを知らない人のために一応の補足をしておく。「ムギコ」とは誰を問わず全ての人の理想の男女の総称なのです。互いに質問をしてそれを具現化するゲーム。ちょっと前に東京で流行っていたのです。
ーー
僕の描いたムギコを彼は非常に気に入ってくれた。よかったよかった。
●いつのまにやらもう夏です。気が付けば7月ももう終盤。ドイツMにゴーヤチャンプルーをふるまう。苦そうに食べている。
ドイツM滞在も残すところあと2日。水曜には日本を発つ。イスタンブールを経由してベルリンに帰るらしい。明日はTさんと鎌倉に行くらしい。それを聞いた西荻のシャープがわざわざKAMAKURA Hahf day Mapを送ってくれた。お手製だ。しかもちゃんとpdf。シャープ凄い。どうもありがとう。
●ちゃんと髪の毛も切りそろえて、服も新調した。部屋も2つぐらい広くして、床にもちゃんとワックスを塗る。
今日はパーティーです。
●ワックスが乾くのを待つ間に、ドイツMと一緒に谷中のギャラリーへ。古い銭湯を改築して作られているという名前のギャラリー。どこかで聞いたことがあるというか、茶柱の兄ちゃんだったポル・マロ展がやっていた。展示はとくに面白くなかったのだけど、その銭湯のギャラリーはよかった。エアコンがないのがとてもよかった。あつい。汗が流れ落ちる。
行きは上野公園をとおっていったので、帰りは西日暮里から帰ることにする。お墓の道がきれいだった。小さい大仏がある神社で休憩。蓮がさいていたものだから、綺麗だなと近くによってしまったが最後、蓮の種(プツプツしているところ)を見てしまう。小さいところに穴がたくさんあいているのがなぜかダメだ。気持ち悪くなる。その上、蓮乳を思い出した。もっと気持ち悪い。
●夜、たくさんの人がくる。不安になったが、なんとか部屋にはいれるものだ。あと10人くらいはいけたんじゃないか。部屋を2つくらい広くしておいた甲斐があった。ドイツMのウェルカム&グッバイパーティ。
●今日、Oのベリーダンスのコツが少しだけわかった。筋肉で動かそうとするのじゃないらしい。骨盤を振動させる感じらしい。おお。ちょっといい感じかも。ほら、僕の骨盤がちょっといい感じだからって、みんな始めちゃったよ。ベリーダンス。なんで机を囲んで全員で骨盤ふってるのか、それだけが分からない。
●NYにいるHの友達(2mのドレッド黒人フレンチ)で今仕事で東京に来ているHBも来るはずだったが。
「行けなくなった。すいません。」という電話がかかってきた。来れなくなったその理由が面白い。彼女とのテクニカル・プロブレムらしい。
Sが言う。
「黒人。HBじゃなくて6Bやん。それ。」
とにかくHBはテクニカル・プロブレムらしい。
●夜、Cの劇団仲間がウチの近くに住んでいるということで、ドイツMと一緒に少し遊びに行かせてもらう。
KさんとMさんというカップルが住むその家は、もう本当に近かった。あるいて4分くらいの距離。しかもマンション。なおかつ広い。新婚家庭のようなその部屋はとてもいい。
システム系の仕事をしているらしいKさんも、また双数姉妹という早稲田の劇団の一員。演劇の役者さんがシステム系の仕事って、それって珍しい気がする。しかもマックを使ってる。アルミのPowerBookはすこぶる羨ましい。
日本語を外人に教えているというMさんとKさんはかなりのチームワークでドイツMを攻めている。演劇の事、国のこと、仕事のこと、いろんなことを説明する。僕はちょっと難しいことになると、すぐにあきらめるのだけど。どうやらこの2人は違うらしい。
Mさんが言うこと、Mがいう単語などをMacを使って辞書ですぐさま変換する。そしてそのMacはTVにミラーリングしてあり、僕やCもすぐに分かる。演劇人らしからぬその有用なPCの使い方にただただ驚いていた。ここはプレゼン室か。そんな室に来た覚えはない。
●TVでは博多祇園山笠の中継をやっている。夜中の2時にすごい人だ。生放送か。生放送じゃないとしたら、それはそれで何で夜中の2時なのか。とにかく男。画面にはとにかく男しか映っていない。しかもおどろくべきことに映っている男達は全員テキ屋だ。いや、全員とは言わない。中には本物もいる。とにかく怖い。
山車をいかに早く走らせるか。
それがこの祭りの中心にあるらしいことは、なんとなくわかる。スタート直前、その彼らの真剣な表情に度肝を抜かれる。衝撃です。こんな真剣な顔をみたのは何年ぶりか、というぐらいの鬼気迫る顔をしている。格好いい。
●この一週間、かなりのいきおいで日記が滞っていたのですが、あとから書けばいいやと思っていると、もう全然わすれているから困る。夢みたいに忘れている。なんとなくその日の記憶は頭の中にあるのだけど、じゃあそれを書こうと思いたつとそのときには既に何も覚えていない。
もちろん夢のように全く何も覚えていない訳ではないが、それは結局夢のよう。
M曰く、昨晩僕は、歌っていたらしい。
寝言ではなく、寝歌を歌っていたらしい。
どんな歌だったのか、是非知りたいのだけど、Mはドイツ人なので復唱してもらえない。残念無念。
こういうときこそ、壁を感じる。ああ知りたいー。
●仕事先にKちゃんとCちゃんくる。
がんばってー。
●夜、仕事帰りのCK来て、Mと遊ぶ。
今、絵本を描いているKちゃんはその概要をMに説明している。「生命の源」はLife of Water。それはあってるのかあってるのかどうかよく分からないけど、おもしろい。
そしてMが知っている日本人のミュージシャンはメルトバナナだけらしい。メルトバナナだけっていうのが、かなり不思議。メルトバナナしってるんだったら、もっと違う人も知っていてもよさそうなのに。じゃあとりあえず高田渡を教えておかないと。
ドイツ人に高田渡をおしえることを国際交流というのでしょうか。
でも日本にはほぼ日本人しかいないので、国際交流という言葉をよくきく気がするけど、外国は当たり前にさまざまな人種が住んでいるわけで。そうなると、それはもう国際交流とかいうことではないのではないでしょうか。
●先日、M家でのパーリーで知り合ったドイツ人Mが来た。Mはリッチー・ホウティンに似ている。
この間話したときに、麻布十番のユースに滞在していて馬鹿なアメリカ人とのドミトリー生活が嫌だ、というようなことを言っていたので「じゃあウチに来なよ。」と言ってみたら本当に来た。一週間ほどウチに泊まる予定。ゲストハウスとして開業したほうがいいのかしら。もしかしたら天職かもしれない。それで暮らせないかな。とも思ったが、お金を払ってわざわざウチに泊まりたい奴がいるはずもない。クリープにコーヒーの粉を混ぜたら怒るような奴がいるウチは嫌だよ。ということはそれぞれの瓶に違うスプーンをつかわなくてはいけない。二度手間である。
●Mはベルリンで絵を描いている。本も数冊、出版もされているらしい。ウェブでみられる。デザインよりのおしゃれな絵本だ。かなりダーク。アニメーションも観られるが、80MBのswfファイルを落とさなければいけないのに、びっくり。web用にいかに軽くするか、mpeg4にエンコードしようとか、そういうことは全然考えないのだろうか。ワイルドだ。格好いい。やっぱり外人は違うな。
●夕方、涼しくなってきた頃にS来る。
Mさんから譲り受け色まで塗ったものの、その置き場と使い道に困っていた本棚を引き取りにきてくれた。使ってやれずにごめんんなさい。S家で立派に活躍してください。さようなら白い本棚。
ああ!スッキリ!
いいよ。いい。断然いい!
台所が広くなった。その本棚、スペースとしては半畳くらいの大きさだったのだけど、それがなくなった台所は体感的に5倍くらいの広さになった気がする。こころなしか空気もうまい。
●そんなわけで電車で棚を運ぶ。休日の夜ということもあって、京王線はそれほど混んでいなかった。まあ混んでいても電車で運ぶんだけど。
●失恋レストランあらため、西荻のエリオット・シャープ宅でご飯。餃子をつくる。そして今日もまた丸越のキムチはうまい。丸越はいつもキムチばかりがもてはやされるが、それだけではない。他の漬け物も大抵うまい。今日は瓜の漬け物もかった。うまーい。うまい。
そしてシャープは丸坊主になっていた。どうやら坊主がはやっているらしい。僕も髪の毛をきらなけりゃいけない。しかし髪の毛を切るときはその様子をコマ取りしようと思っていると、なかなか機会がない。一人じゃ出来ないのだけど、そんな馬鹿なことに誰が付き合ってくれるのか。
●よっぱらってそのまま寝る。