●旅行から帰ってきてから何度も「オールド・ボーイ」が面白い、という話を聞いていた。ぴあで調べると今日までしか上映していない。結構キュウキュウなのだけど、どうしても観たいので豊光さんの写真展に行く前にTと観に行く。
●面白かった。すんごいエンターテイメント、のくせに救いがなくてせつない。主役の人をはじめ、登場人物全て一線を越えてる感が画面からにじみ出ている。で、準主役の女の子がもうかわいいし。それもかなり。エンディングには納得がいかなかったけど、それを抜いてもお腹いっぱい。しばらくタコは食いたくないわ。
●昼、また寝ている。
●夜、東京から帰ってきているKとリバーサイドモールへ映画を観に行く。どうしようもなく観たい映画がない。でも1000円だし何か観なきゃということで「マイ・ボディガード」を観ることにする。デンゼル・ワシントン主演のアクション映画。デンゼル・ワシントン主演の映画を劇場で観るなんて、そうそうあることじゃない。間違いなくポップコーンは必要だろう。もう上映が始まっている時間にもかかわらず、ポップコーンは外せないということで売店の長蛇の列に悠々と並ぶ。まあ実際のところ、ポップコーンが外せないのではなく、この映画がどうでもいい。
●席に着くと、まだ丁度オープニングタイトルが始まったところだった。
「アイ・アム・サム」のかわいい女の子が共演だった。デンゼル・ワシントンは相変わらず寡黙の様だ。ストーリーは、シュワルツネッガーの「コマンドー」と大差はない。そしていろいろ意味が分からない謎の部分が多かった。ハリウッド映画で謎の部分があるってのはタブーじゃないかしら。「コマンドー」の場合は、シュワルツネッガーの筋肉以外に謎なんて皆無。しかもその筋肉ってのはカリフォルニア知事になった今でも謎なんだから特に「コマンドー」とは関係ない。で、やたら長いし。2時間半近くあったんじゃないか。
●長良川沿いのバーミヤンに移動。お茶。最近の西荻ジャスミンさんの話などを伺う。最近のジャスミンさんはとてももてているらしい。
●夜、東京から帰ってきているMと、大阪から帰ってきている姉夫妻と一緒にリバーサイドモールへ。夜の最終回が安いリバーサイドモールは元日の今日なら終日1000円だったらしい。もっと早く知ってれば家でダラダラ寝たりしてなかった。くやしい。
といっても観たい映画がそれほどやってる訳でもなく、そもそも今どんな映画が劇場で公開しているかすら良く知らない。元旦の今日公開だという「カンフーハッスル」観る。「少林サッカー」の監督の作品。てっきりまたカンフーと何かミックスしてるのかと思っていたのだけど、そんなことはなく完全なカンフー映画。カンフー映画はほとんど知らないのだけど、他のお客さんの反応などからするとどうやらいろんなところにオマージュが散りばめられているようだった。おもしろかった。でも「少林サッカー」の方が面白い。
●そのままKの新居訪問。年末に中学校の同窓会があったらしい。全然知らなかった、ていうか知った時には既に終わってたし。夜半過ぎ伊奈波神社へ初詣。まだ2日だってのに殆ど参拝客がいない。どうなっとる。今年もよろしくお願いします。
●コンティネンタルなのでJFKじゃなくてニューアーク空港からの飛行機。オザケン聴くためには一度くらいJFKからNYCに来なくては。
●帰りの飛行機で今年の話題沸騰だった「世界の中心で愛を叫ぶ」を観た。セカチュー。
機内での席は、行きと同じく真ん中の列の3人がけの真ん中という何の取り柄もない席だったのだけど、今回に限ってはよかった。日本行きの飛行機はやはり日本人が大半をしめている。そのほとんどが今、セカチューを観ているのが手に取るようにわかる。そうかみんなやっぱりセカチューか。この作品を観ずして2004年は締めくくれないという気持ちで今機内は一つになっている。欧米人はもちろん他の映画をみているが、僕はもうよっぽど彼らの手元にあるリモコン操作してセカチューに変えてしまうところだった。
本も、ドラマも、映画も観たことがなかったので何の前情報もなしに観ることが出来た。
面白くねえ。これ面白くねえ。
こういう類の物は結構好きなはずなのに、面白くなかったー。唯一印象的だったのは、体育館で「好きよ」と女の子がいうセリフがJホラーのそれにしか聞こえなかったこと。一度でも十分怖かったのに、彼女は同じセリフを二度も言ってくれた。機内が凍り付きましたよ。いやいや飛行高度から来る温度的な話ではない。みんな凍ってないかな、と周りの皆さんが心配になり注意を周りに向けてみるとあら不思議。みんな泣いてるよ。おいおいよっぽど怖かったのか。
●後の時間は寝て過ごす。かなり有意義なフライトだった。
●「エイリアンVSプレデター」観る。
コピーが凄い。
「どちらが勝っても…人類に未来はない」
そりゃないだろう。そんなコピーを掲げられると、これまでのハリウッド映画とはかなり違う次元で作られているのかもしれない。もしかしたら「デッド・オア・アライブ」のラストシーン並みの衝撃がある名作かもしれない。どうしてもそんな期待を抱いてしまう。まんまと広告の思うつぼのわたし。
で、観た。
いやかなりの衝撃には違いなかった。思った以上のひどい出来だった。けっこう笑った。
この映画はクリスマス映画だと思う。観るならクリスマスに観た方がいい。それも、森ビルのぼって夜景を楽しんでからお洒落なバーでさくらんぼがはいったカクテルを飲んでうっとりした上に今日はクリスマスだからさとか訳の分からないご機嫌ぶりでステレオからはMISIAが流れているオープンカーにのっているようなカップル、にこそ観て欲しい。それでお前ら目を覚ませ。どっちが勝っても人類に未来はないんだぞ。
●クリスマスイヴです。
H、Jと一緒に映画観に行く。NYCに来て以来の念願、Jに初対面。相当嬉しい。
予想以上のパワーに圧倒される。パワーといっても話しをしていてもあまり分からない不思議なパワー。Jは最近好きな男の子がいるらしい。映画が始まる時間までコーヒーを飲んで時間を潰していると、彼女の携帯に電話がかかってきた。とても嬉しそうな彼女の様子から察するに、どうやらその男の子らしい。しばらく話してから電話を切った後、彼女は嬉しそうに僕らに話し出す。
「今日から入院するんだって。」
「え?彼、どこか悪いの?」
「うん。ちょっとサイコなの。」
と言い、こめかみを指さしながら嬉しそうに笑う。
えーん。怖いよう。
●「オーシャンズ12」観に行く。面白くねえ。「オーシャンズ11」面白くなかったのに、なんで続編作ったんだろうと疑問だったのだけど、理由がわかった。アメリカ人には受けてる。ゴージャスなキャスティングに、ゴージャスなユーモア。ブルースウィリスまで出てきた時には驚いた。
●で映画の後、Jは
「内蔵が痛い。」
といって、笑いながらタクシーで病院に直行していった。やっぱり怖い。
●夜、Hの学校のクリスマス会に潜り込む。チェルシーの高級感溢れるナイトクラブへ。IDを忘れた上に、パジャマみたいな格好で来てしまった僕は、入口の黒服に止められないかと不安で胸が張り裂けそうだったのだけど、なんの問題もなく普通に入れた。ちゃんとDJがいて小さいながらフロアもある。ただ酒も飲める。Hの学校のクリスマス会は最高だ。と感動するのもつかの間、知り合う人知り合う人に「同じ学校?」と聞かれるのが鬱陶しくなったので、ただ酒飲んでブンブン踊ってたら転んだ。相当痛い。
トイレに行き用を足すと、洗面器の前でさっと手に洗剤を付けてくれる男がいる。女だったらよかったけど、さすがに高級クラブは違うななんて思ってると、しっかりチップを要求される。おいおい洗剤つけるだけでチップかよ。高級クラブは違う。洗剤付けてチップを要求するクラブは高級ではない。間違えてる。
●HBが帽子をくれた。しかもいきなり。
彼に、持っててくれ、と手渡されたハットを被ってると、しばらくして戻ってきたHBは僕を観て一言。
「おお。似合うね。あげるよ。メリークリスマス。」
おいおい。やっぱり身長がでかい人間は、人間もでかいね。2つ返事で有り難く頂きました。
どうもありがとう。クリスマスプレゼント第1弾。
●帰りの電車でなんとなくズボンをまくり上げてみると、さっき転んだところから流血してた。クリスマスプレゼント第2弾。
●「キューティーハニー」観る。
子供向けでも大人向けでもない内容にとまどう。サトエリのグラビアDVD以外の何者でもない。しりあがり寿、松尾スズキ、永井豪をチョイ役で登場させたりしたって、「おおっ!」なんて言うとでも思ってんのか。ちょっと嬉しかった。先ほどの文字通り「おおっ!」って感じだから、いやこっちも困る。そして市川実日子好きな人は観た方がいい。
って、なんの感想にもなってない。なんの感想もない。1800円払って劇場で観なくてよかった。
●ThinkPad購入!ニューマシンを手に入れたKJから格安で売ってもらう。これでついにWINユーザーですわ。ていうか、前からWINデスクトップ(これもKJから売ってもらった奴だ)は家にあったのだけど、あまりの遅さにCSはおろか、何も使い道がなかった。しかしこれでいよいよ西荻を中心としたCS戦線に参加できる。
●場所をH宅に移して引き続きモバイル。夕食は中華、お持ち帰りで食べる。Eggfooyangとかいう食べ物がうまい。ファイナル中とか訳の分からないことをいって部屋に引きこもるH。意味はわからないけど、あと数日がんばって。果報は寝て待て。
●「ニュースの天才」観る。
トム・クルーズ制作とかいうわりには地味な結構重い展開だった。ありもしない話をでっちあげて記事を描く有名雑誌の人気ライターの話。実話らしい。若き日のダースベイダーことヘイデン・クリステンセンが主役だったのだけど、彼が意外によかった。頭がきれるちょっとおかしい人という役がはまってる。観る前に、実話を元にした話と聞かされていたのがよかった。
●mixiに参加する。誰がこんなもん参加するかよ、と以前はもらった招待を蹴っていたものの、あえなく参加。旅先って怖い。
●「僕の彼女を紹介します」観る。
「猟奇的な彼女」の監督の作品で、主演女優も同じ。チョン・ジヒョン、かわいいのです。
でも面白くなかった。「猟奇的な彼女」で味をしめた監督が、おなじベクトルでもっと過激にしたらもっと売れるんじゃないかって作ったんだろうという予想が容易につく。でもこの過剰な詰め込みっぷりはちょっと恐ろしいほどなので観てもいいかも。
で、挿入歌にびっくり。なんでXジャパン?と思っていると、H曰く韓国でXは大人気らしい。もうこの歌がほんと気持ち悪いんです。
●夜、TONICにジョン・メデスキとマークリボー観に行くはずだったけど、あまりの寒さに断念。
ここ2日くらいでNYは一気に寒くなった。異常に寒い。
●二階堂和美さんのサイトを観ると、ニカさんが往年の名曲をカバーするシリーズの新作「ニカセトラ003 忘年会編」の告知が。
今度は忘年会のらしい。しかも今回はmp3で無料ダウンロード。わーい。12/20からとのこと。
●まだいまいち体調が優れない。
なので、あまり動くのはやめて映画館行く。入場料260円くらい。マイカル系列の映画館みたいにアメリカンに装飾されている館内。
●英題は「the forgotten」だった。スペイン語のタイトル忘れた。日本語は何だろう。
ジュリアン・ムーア主演のサスペンス。のはずだった。何処かで観た予告から想像する限りでは、「子供を事故で失った母親が、何故かその子供の記憶をなくしている父親、医者、周囲の人間に追いつめられていく。」という感じだった気がする。でも始まってみたら、もうびっくりするくらいこれが全然違うから。なんだかシベ超的な驚きすらあった。SFですか。言葉が分からないからですか。体調が余計に悪くなった。
●宿で働いているペルーの男の人はいつも「はじめTシャツ」を着ている。なので、あだ名ははじめちゃん。ラ・パスあたりでも、彼ははじめちゃんで通っていた。よく笑う。タバコは身体に悪いからやめろ、とよくはじめちゃんに言われる。
「俺は15歳でタバコはやめた。酒は飲むがタバコはもう吸わない」
日本のはじめちゃんと逆だ。