●観た。
良かった。
ショーンペンとティムロビンスは凄いな。(アイデン風に)
ケビンベーコンも格好いいな。(アイデン風に)
暗い話と聞いていたのだけど、そんなに暗くもない。
一見、常人にみえる登場人物全員がどこかしら狂っている。
でも実際そんなものかもしれん、と思う。
●小松菜の煮びたし、カボチャの煮物作って食べる。
最近の食生活は、まるで禅僧のようです。和食。肉なし。
と思ったのだけど、そうでもなかった。
昨日、ファミリーレストラン・マリノでチキンソテー食べたばかりだった。
ファミリーレストラン・マリノは、いつもなぜかご飯が少ない。
一見明るく陽気なマスターに水を頼むと、ボトルでもってきた。
「ここ置いておきますからねえ。」
ちょっと怖かった。
●今日こそは早く床につく。
で、生活リズムを直すのです。
ヒューマンビートボックス並のリズムにするのです。
●51のみなさんと分かれて五反田へ。
Kはまた気をつけて行ってきてください。
●Kさんの作品が上映されるということでそれを観に行く。五反田の東京デザインセンター。
僕が卒業した年は学外展示なんてしていなかった。最近はそんなお洒落なことをしてしまうのか。
いいなー。
いろいろな人の卒業制作を観る。上映からインスタ、写真までさまざま。
中でも衝撃の作品。かなり面白かった。
「東海道本線 生命の旅」(タイトルうろ覚えですが)
これちょっと凄い。
「東海道…」は、東京から始まる東海道本線を命の歴史(プランクトンから人間まで)とともに辿っていく話のアニメーション。横浜だったり、京都だったりといった駅で電車が止まり、扉がひらくと、その向こうにはプランクトンが泳いでいたり、恐竜が歩いていたりする。そのアニメの各キャラ(恐竜、ほ乳類ら)がまた伊藤存的硬度なユルサを保っている。だって恐竜とか動かないし。1コマが横スクロール。これはかなりの衝撃。もう大変。
まず!とりあえずなんで東海道本線じゃなきゃいけないのか。命の旅なんていうからには、もっと適当な媒体があるような気がする。東海道と聞いて想像されるのは、やはり東海道五十三次。ファミコン世代にはなんとなくダメ〜な感じを漂わせたあのファミコンソフト「東海道五十三次」がまず思い浮かんでしまう。
そのダメ〜な感じと命の歴史。その対比プラスあまりにもミニマルな横スクロールの展開。ただたんたんと電車が駅に止まっていくだけ。しかしその電車の扉の向こうには、プランクトン→白亜紀→氷河期→ほ乳類→人間と、扉の向こうは展開していく。
「電車の扉の向こう」と書くと、それはあたかもカメラ視点が電車の中にあり、扉がひらくと外の世界が変わっていく、という展開を想像するだろうと思う。
ちがうから。
視点は電車の外だから。
車内が次々と変わっていくんですよ。
電車の扉の向こうじゃなきゃいけなかった理由は何だろう。考える。
音じゃないか。扉のしまる「プシューッ」という音が必要だったんじゃないか。
プランクトンや氷河期といった、意識的に処理しようとしなければ自然畏怖的な畏まった対象になってしまう恐れのある物をいかに、東海道本線上にとどめておくか。それには、各時代のまとめをむりやりあの「プシューッ」で閉じてしまわなければいけかったのではないか。
駆け込み乗車はおやめ下さい。
そういうことではないか。
そして電車は決して各駅に止まると言うことではない。
もっとも気になったのは、電車が名古屋駅を通過したことだ。もっとローカルな駅には停車して生命のはぐくみをこちらに提示してくれるにもかかわらず、なぜか名古屋駅には停車しない。ここにはきっと深い意味があるのだろう。作者のラジカルな思いがこちらにヒシヒシと伝わってくる。
名古屋とばしだろう。
作者は外タレ好きだろう、きっと。
そういうことではないか。
って、ちゃんと解説しようと思ったのだけど出来ませんでした。
観る機会(きっとかなりレアだと思われる。今日日曜日、五反田の東京デザインセンターで上映されてます)があったらとにかく是非観てください。
●他にも「フルフェイスの呪い」という、フルフェイスヘルメットを脱ぐと死ぬという呪いをかけられる、というストーリーの映画もあったが、これは未見なので言及できず。でも絶対おもしろいはず。
●同級生のF君にバッタリ会う。
●観た。
●面白くない。
理由を考える。
なんか前評判から勝手に僕が勘違いしていただけだった。
なんだかこれはハリウッドっぽくないんじゃないか、と。
井筒監督もちょっとウルウルしてたし。
なもので、かなり勝手な期待をしていたのに。
見事に裏切られる。
全員むかつく。馬もしかり。
●気が付いたら「10ミニッツ・オールダー」も終わってるし。
もう「ジョゼ…」と「グッバイ・レーニン」に期待。「ゼブラーマン」と「着信アリ」と「高田渡的」も観にいかねば。
でも「ジョゼ…」と「アイデン&ティティ」を両方観たAの友達いわく、
「ジョゼ…もいい映画だよ。泣けるんだけどね。でもアイデン&ティティはねえ、そういう次元じゃないから。超えてるから。」
いやまだ「ジョゼ…」みていないんだけど。わかるわー。
それ、わかる!
超えてる!
●もういい加減くどい。
アイデン&ティティ」の話題は今日限り。
一人でサントラ聴くだけにします。
●2度目の「アイデン&ティティ」を観に行く。
この間行ってから、わずか数日しかたっていない。バカじゃないか、おれ。
今度は渋谷で見る。
中央線沿線ではないし、2回目ということもあって。今度はちょっとやそっとじゃ泣かないだろう。いくらなんでも。
鼻水がたれました。
また泣いてしまった。なんだ、これ。
●朝まで作業。昼前に起きる。例によって、やっぱりまだ寝ていないKに起こしてもらう。新宿へ行くというので、車に便乗。車って、楽だわー。車と炬燵があったら、もう大抵の人間はダメになる。炬燵だけでまだ良かったよ、ウチは。
●ジャニスへ。CD返して、また借りる。最近は何を聞いていいのかもよく分からないくせに、とりあえず借りる。最近は変態ミニマル好きの店員M君にお薦めをよく訊ねる。で、KOMPAKTのコンピとか。
TZADIKから出ている巻上公一はかなり良い。こんな声ったらない。ホーミー超えてる。
●シネマトリクスのAさん、Wさん、Tと合流して、学士会館へ。
活弁士・澤登翠さんの活弁を聞きに行く。撮影ということで無料になる。ラッキー。
学士会館という建物にはいるのは初めて。なんか明治村みたい。
サイレントの映画にライブでナレーションとセリフを入れる活弁士。スクリーンを挟んで反対側にはピアノが置いてあり、SE、BGMもライブで入る。
「愚かなる妻」1922年・米
監督・主演 エリッヒ・フォン・シュトロハイム
という作品を観る。
で、活弁に驚く。これちょっと凄い。一人何役?登場人物全員に対してセリフを話し、なおかつ状況説明のナレーションまで話す。しかもそれらひとつひとつの声の抑揚、トーンが全て違う。間違えたりしないんだろうか。女の人のところで、男のトーンで話してしまったりしないんだろうか。
で、
「あ。間違えた。」
とか言わないんだろうか。
言わなかった。
その声のリズムと、ほぼ全編にわたって響いているピアノが大変気持ちよい。
始まるまでは、これってただのリアルタイム声優っていう感じじゃないの、と思っていたのだけど。そんなことは全くなかった。落語のグルーヴくらい気持ちよい。
気持ちよくて寝る。
いや。すごく面白いんです。ただ昨日あんま寝ていなかった!
●会の終了後、澤登さんを交えて5人でお茶する。
で、澤登さんのテンションが凄い。もうアゲアゲだよ。ウーロン茶飲んでるし。
上映後のシネマトークの時点で薄々感ずいてはいたが、この人のハイテンションはちょっと凄い。とてもキャピキャピしてる可愛いおばさん。
●帰宅。
Kはまだ寝ていなかった。こいつ、おかしいぞ。
「1日半起きて、半日寝るって言うサイクルだから。」
お前は、日の丸タクシーか。
でも夕飯作ってる間に、気がつくと、炬燵でうつむせに倒れている。MacとWINのノートをダブルモニターで開いたまま、うつむせに倒れている。
一体何がここまでさせるのか。
●会場で手渡されたチラシを観ると、見事なまでに全て活弁のイベント。会報まである。その名前がまずい。
「活狂」(カツキチ)
活弁に狂っている、という意。だろうか。これはそういう団体からいつクレームがきてもおかしくない。
いろんな世界。いろんな人。
あー!もう一回、「アイデン&ティティ」みたい!
●朝、ホーミーをする。なんか良い感じになってきた。巻上公一まではいかないのは当たり前だが、ちょっとピーッと高音が出る様になってきた。って、平日の朝から何やってるんだろう。
●夜、吉祥寺へ。
そうです。「アイデン&ティティ」(田口トモロヲ)を見るのです。泣いたら恥ずかしいので一人で行ったのだけど、行きがけにWさんから電話。ひさしぶりに会おう会おうと言ったまま、半年くらい経過しているWさん。「アイデン&ティティ」を観に行くというと、来るという。仕事帰りで、時間が微妙らしいので先に映画館の中に入っていることにする。
●本編。
もう大変。まだ観てない人の為に詳細は書かないけど、もう大変な映画です。これは。
最初の10分くらいから最後までずっとウルウル。ギターのただのワンショットがこんなに泣けるのは何故?
シスコの下とかね。12号館前とか。純情商店街とかさ。もう。ずるい。
遅れて入ってきて隣に座っているWさんに悟られない様に泣く。
本編終了。
明るくなるとまずい。泣いている。
Wさんを見ると、奴も泣いていた。
デニーズでお茶。ティティトークで大いに湧く。
●いまだかつてこんなにもピンポイントな映画があっただろうかっ、ってみんなが思う。と思う。
周りの人に配って歩きたい。銀座の黒い豚にも配って歩きたい。
●ただ主役の中嶋が、ロングだとちょっとラーメンズの片割れに見えてしまった。そこだけは、しまった。
●Wさんと話していて終電逃す。これはやばいと途方に暮れているときに、Kから電話。
吉祥寺で拾ってもらう。すばらしい。
●最近、公開したこの日記のタイトルについてKは間違えていた。
「ほふくの速度」
だと彼は思っていたらしい。
そうなると、取り扱う内容もアーミー系に変更しなくてはいけない。
やはりテッド新井も登場させなくてはいけないだろう。
ではなく、
「ほはばの速度」
です。どうも。
●目が覚めるのがだんだん遅くなってきた。Kのペースに浸食されつつある。これはまずい。オカルトハンターと一緒の生活スタイルになってたまるか!
●お茶の水ジャニスへ。CD返して借りる。また借りてしまう。
●渋谷ユーロスペースへ。
Mちゃんが出演している映画がレイトショーで上映されると言うことでそれを観に行く。映画美学校の作品。Mちゃんが出ている「緑色のカーテン」という作品と「海を探す」という作品を見る。どちらも16mmで30minくらい。フィルムで撮っている自主映画をひさしぶりに観た気がする。
内容はどちらの作品にも共通項として裸体。前者に関しては、それに血・暴力といったキーワードも加わる。
いつも思うのだけど、なんでそんなに脱がせたいのか。とりあえず。自主映画で脱ぐというのは、そうとう難しいと思う。(役者が脱ぐ行為が難しいのではなく、脱いでいる行為そのものから何もこちらに感じさせないようにすることが難しいと思う。)脱いでいることからこちらが何かを感じてしまったら、それはもうただ単純に脱いでいるということではなく、脱がせたかったという濡れ衣を被ることになる。いやそこで「僕は脱がせたかったのです!」とアピールするような作品もあるし、それはそれで心地よかったりするのだけど。たいていの場合、脱ぐ場面がある作品に限って、それに様々な意味を付与しようとやっきになっているんじゃないかという様な演出がされている。
●Mちゃんが脱いでいた訳じゃないんですけど。
●なんだか久しぶりに映画館で映画を観た。最近はハリウッド映画をよく観ていたので、それもあって凄く新鮮。リフレッシュされました。
●えと。
映画に出ていない方のMちゃんとは今日でお別れ。気を付けてNY行ってきてください。ナウでビビッドなNYスタイルを届けてくれるだろうと期待しつつ。
●私事ですが、最近はもっぱら「Dr.コトー診療所」のドラマを観ている。最近といっても今日一日のことなのだけど、ビデオで借りてきて一気に第8話まで観る。
きっかけは原作漫画の作者が同じ高校出身だということが分かったから。そんなよく分からない理由でレンタルビデオ屋さんで手に取ってしまった。
もうコトーこと黒板純がずるい。純が大きくなったようにしか思えないDr.コトー。「北の国から」では、小さいときからずるがしこい子供だった純君が、お医者さんになって改心している。もうとにかくいい奴だ。まずもうそこで泣ける。
●舞台設定としては沖縄・与那国島ということもくそもない。標準語を話すか、もしくは変になまっているという口語。やけにみんなお洒落だし。でも人物設定がみんなあいまいなのがとても素敵。先週はちょっといい奴だったりした奴が、今週ではちょっと嫌な奴になったり。で、そんななかでも大人になった淳君は改心したままいい奴なのが、泣ける。
●明日あたりには全部みおわる予定。と思っていると、どうやら新年にTVスペシャルが放送されたらしい。ショック。見るすべがない。
●気が付いたら一日終わってる。Dr.コトーで一日が終わった。びっくりだわ。
そして今夜はすごく寒い。
どうやら雪がふっているようです。
雪を見がてら、スーパーに買い物。
●実家の掃除。とても綺麗になりました。
●年賀状の続きを描いたりする。
最初は実家に余っていた年賀状があったので、書き始めたのだけれど。書いているうちにドンドン書くことそれ自体が面白くなってきた。それで、もう余っている年賀状がなくなったので新しく年賀状を買ってきた。そしてまた出す相手もいないのに年賀状だけどんどん書いている。東京に住所録を置いてきてしまったので、ほとんど誰の住所もわからないので困っている。
でも別にいいのです。
●夜、高校の友達とビリヤードに行く。面白い。ビリヤード面白い。
●で、そのあとIの家へ。
Iが最近購入したというCOCCOのDVD見る。
「ゴミゼロ大作戦」
とかそんな感じのタイトルだった。なんでもニュース23で放送されたドキュメンタリーの完全版らしい。
それでこのDVDがかなり良かった。
●もともとCOCCOは、結構好きだったのだけれど。
でも彼女が沖縄に帰った後のことといえば、ちょっと前に絵本を出したと言うことくらいしかしらない。
この2年間、ずっと絵本を描いているとばかり思っていた。絵本を描き出す前に、とりあえず2年間も海のゴミ拾いをしているなんて全然知らなかった。
「一人でゴミ拾いをしてもらちがあかない。」と悟ったCOCCOは、歌をうたうことにする。沖縄県内の中高生に声をかけて、一緒に歌を歌うことにする。ゴミゼロ運動を一人で行うのではなく、みんなで力をあわせてやろう。と思った。綺麗な海を取り戻そうと思ったのです。
というような内容のDVDです。
言葉で書くと、かなり悲惨な内容ですね。言葉で書いてあると、ベクトル違いのThe虎武竜と勘違いされてもしょうがないでしょう。なんて薄っぺらいこと言ってるんでしょうか。
●でも実際にここの言葉で書かれたことだけを、実際に実行している人を初めて見ました。はっきりいって完全にCOCCOはキテます。それはデビューしたときからだと思うけど、彼女は変です。素敵です。こんな目をした人はそうそういない。そうそういても嫌だ。
●筑紫哲也との海辺での対談(になっていない)がかなり面白い。
筑紫哲也はご存じの通りニュース23の司会者。若いときはピースボートに乗り、世界を回ったという話をことある度に話すような感じの元ヒッピー。で、現文化人というタレント。そういう元ヒッピーというか、そういう人がCOCCOにインタビューをするべきじゃないと思う。もう彼はCOCCOにビクついていた。おびえていた。ちょっと筑紫が可哀相ですらあった。本物による本物のコメントを、受け流すことだけしかできない筑紫哲也。きっと元ヒッピーには重すぎたのだろう。
●で、歌。
●感動。泣きそう。良かった。
●2003年の終わりに良い物を見せてくれて有り難う。
俺も買おうかな。これ。
●三鷹K家へ。
Sちゃんに借りていた自転車を返しに行く。人の自転車が玄関先にあるまま年越しするのは何だか気が引ける。
●作業。遅々として進みません。ポートフォリオ用にCちゃんの作品の写真をとったりする。
●パスタごちそうになる。かぼちゃパスタうめえ。今度家でも作ろう。
●で、北の国から。4日目にして早くも'2002遺言だ。去年、本放送の時にも周りでかなり話題になったことがある。内田有紀の存在だ。
何につけても彼女はどこか浮いている。
シリーズ最終作にて突然の登場ということもある。
しかも純の恋人という役柄のせいもある。
かなり気合いが入ってるのは分かる。その気持ちは伝わってくる。
でも、だ。
でもあんなに力一杯リンゴかじらなくてもいいじゃない。
「グォボリッィィ」
その瞬間、完全に劇画になっている。
純のかじるリンゴは、「ポリッ」と、かわいい音しかしない。
そしてまた内田有紀。
「ゴォッヴォリィィ」
ドラマっていうのは、ピンマイクを使うのかどうかもよく分からないけど、ピンマイクに近づきすぎているのか。もしくはMAの嫌がらせだとしか思えない音。みんな、有紀がきらいなのか?
先生の家での純との再会の時、ペロッとしたを出すのもかなり変です。
現代っ子として描かれている大輔も変。茶髪でナウな格好をしていてシブヤにいそうなのに、なんでメル友と一度も出会わないようなテレ屋さんなのか。
とにかくみんな極端だ。
最終作だから演出にも力が入ったのか。
●あ。でもそんなことはなかった。
そんなこといってしまったら、五郎は極端とかそういう問題じゃない。唯一無二。っていったらもう、五郎かキリストか。
五郎は五郎で、どんどん密度が上がってきている。シリーズを連続でみるとそれが凄くよく分かる。口がどんどん曲がっていく。そして曲がりっぷりと比例して五郎は五郎になっていく。
●ちなみに田中邦衛は岐阜出身。同県出身だと言うことでこんなに嬉しい人はいない。